震災直後から被災地を取材し続ける武澤忠ディレクター/(C)NTV

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東日本大震災から6年の月日がたち、景色が一変するほどの復興が進む中、いまだに仮設住宅で暮らす人や原発の風評被害に苦しむ人がいる。

【写真を見る】久しぶりに海岸へ足を運ぶ順子さんと撮影する武澤ディレクター/(C)NTV

6年目を迎える中、3月10日(金)、日本テレビ系で放送中の情報番組「スッキリ!!」(毎週月〜金曜朝8:00-10:25)では、被災地の現状とともに震災でも崩れなかった家族の絆、夫婦の絆の物語を放送する。

この物語を制作した日本テレビの武澤忠ディレクターは、震災直後から今日まで6年にわって被災した母・順子さんの姿を自らカメラを回し撮り続けてきた。

当初は、撮影のためではなかったというが、ディレクターならではの観点から、記録としてカメラに残していたという。そんな息子と母という距離感だからこそ語られた母の本音が詰まったシリーズは、これまでに6回放送され、今回が7回目となる。

震災前に最愛の夫を亡くし、震災によって家を奪われ、生きる気力さえ失っていた順子さんが「生きてやろうじゃないの!」と再び立ち上がっていく姿を追ってきた。

また、多くの反響を呼び、書籍化(「生きてやろうじゃないの!母と息子の震災日記」青志社)もされた順子さんの日記は、多くの人を励まし、現在はある有名映画監督からも映画化のオファーもきているという。その日記には、順子さんが亡き夫をこんなにも愛していたんだという思いや、順子さん自身の心の変化がつづられている。

今回、順子さんの心の強さや亡き夫との夫婦愛にスポットを当てた物語を放送する上で、「スッキリ!!」の番組プロデューサーを務める中川武文氏は、「被害の深刻さに焦点を当てた被災者ドキュメンタリーとは一線を画したものです。夫を亡くしたばかりの妻と、その息子という家族関係にフォーカスしたドキュメンタリーは、震災から年月を経て、より一層家族の絆という本質的なテーマを浮かび上がらせています」と語り、一人でも多くの人に視聴してもらえるよう期待を寄せる。

また、これまで本誌記者が追ってきた武澤氏は、「テレビマンとして、ディレクターとして伝え続けなければならない!」と一貫して震災について訴えてきた。さらに、「亡き夫へのメッセージ、そして亡き夫から妻へのメッセージ、夫婦愛、家族の絆、そういったことを伝えることで、多くの人を元気にさせたい」と語る。

これまでさまざまな番組に携わり、被災した母の姿追い続けてきた武澤氏は、「震災のような究極的な事態になっても、日本人には互いを思い合う文化があり、それは世界に誇るべき文化だと感じた」と震災を通して新たに感じたことがあったという。

人生を懸けて撮り続ける武澤氏の“ディレクター魂”が詰まった渾身(こんしん)の作品に注目だ!