(写真=S-KOREA編集部)

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様々な商品が桜デザインの春限定パッケージに包まれ、春の近づきを感じざるを得ない今日この頃だが、韓国でも“春の知らせ”なるものが訪れようとしている。

その知らせとは、バスカー・バスカー(Busker Busker)の「桜エンディング」という歌だ。バスカー・バスカーのボーカルを務めるチャン・ボムジュンが作詞・作曲し、2012年3月の発表早々からあらゆる音楽チャートで1位を記録した同曲は、韓国における初の“桜ソング”とも言える。

「春風はためいて/舞い散る桜の花びらが/響き渡るこの街を/2人で歩きましょう」といった歌詞や、胸をときめかせる曲調はまさに“春”そのもの。「遠い未来に春という季節がなくなれば、この歌を子孫に聴かせて春とはこんな感じだと教えてあげたい」と評価する人もいる。

「桜エンディング」は、毎年春になると決まって音楽チャートを駆け上る“春の名曲”となった。

2013年3月にはあらゆる音楽チャートで1位を総なめにし、1年前の曲にもかかわらず音楽番組の1位候補になる異例の事態まで起こす。2014・15・16年3月にも音楽チャートのトップ10入りを必ず果たしており、そんな冷めやらぬ人気ぶりに対してネットでは「桜年金」「桜ゾンビ」「エンディングなんか来ないよ(笑)」というギャグも飛び交った。

「桜年金」とは、毎年春には「桜エンディング」によって勝手に莫大な印税が入ることを比喩した言葉で、実際のところ、2012〜2016年の4年間、「桜エンディング」1曲だけでチャン・ボムジュンが稼いだ印税収入は46億ウォン(約4億6千万円)に達するという。

「桜エンディング」の人気に便乗し、第2の桜年金を狙う2番煎じやディス曲も当然のごとく続出した。いまだに「桜エンディング」の人気を超える歌は現れていないが、ディス曲ならIUの「春・愛・桜じゃなくて」、10cmの「春がいいのか?」などが人気を集めている。

ちなみに、「桜エンディング」の曲作りのきっかけが面白い。

チャン・ボムジュンは「桜まつりに来ていたカップルたちを憎んで、全ての桜が早く散ってしまえばいいと思って」同曲を作ったそうだ。創作者と消費者の気持ちがここまで食い違った曲が他にあるだろうか。それに、カップルを憎みながら書いた曲の印税収入で自分が結婚式を挙げることになるとは、思ってもみなかっただろう。

今年も「桜エンディング」が音楽チャートから姿を現し、3月5日時点で37位にランクしている。春本番は、これからだ。

(参考記事:一生食べていけるかも!? 作曲で莫大な印税を稼ぐ韓国アイドルBEST5

(文=S-KOREA編集部・李 ハナ)