(写真提供=SPORTS KOREA)カン・ドンウォン

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とある韓国俳優が親日派とされる曽祖父の影響で、騒動に巻き込まれた。

俳優カン・ドンウォンは3月5日、所属会社のYGエンターテインメントを通じて「曽祖父に関連して物議をかもしたことを深くおわびする」と直接謝罪した。

カン・ドンウォンの曽祖父イ・ジョンマン(1885〜1977年)は、日本統治時代に“金鉱王”と呼ばれた人物。太平洋戦争時に日本に戦争資金を上納するなど、親日活動に加担していたとされている。

『親日人名辞典』とは

イ・ジョンマンを「親日派」と規定したのは、『親日人名辞典』だろう。

『親日人名辞典』とは、日本の統治時代に親日活動を行った韓国人を収録した辞典のこと。親日人名辞典編纂委員会と民族問題研究所が1994年から編纂作業を進め、2009年11月に発刊されている。

計3冊、3000ページ余りの『親日人名辞典』には、親日派4389人が収録されているという。収録された代表的な人物には、朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領、舞踊家の崔承喜(チェ・スンヒ)、音楽家の安益泰(アン・イクテ、韓国国歌の作曲家)などがいる。

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そんなイ・ジョンマンについてとあるサイトは2月27日、「カン・ドンウォンの曽祖父イ・ジョンマンは『親日人名辞典』に登録された1級親日派で…」などと掲載。

『親日人名辞典』には「1級」「2級」などの等級はないため、この書き込みはデマだ。カン・ドンウォンが密かに削除要請をしていたという。

隠蔽疑惑と、曽祖父を称賛していた過去

それが発覚し、曽祖父が親日派であることを隠蔽しようとしたという疑惑をかけられ、今回の騒動が巻き起こることとなる。

しかもカン・ドンウォンは過去のインタビューで、曽祖父イ・ジョンマンを「芸術的だった」などと称賛していたことも明らかに。ダブルスタンダートな点もさらに議論を過熱させた要因になってしまった。

カン・ドンウォンは、「幼いころから曽祖父の美談を聞きながら育ってきた」としながら、2007年のインタビューで称賛したことについて「インタビューした当時はその方の誤った行動を正確に認識していなかった」と話している。

さらに「今回のことについて、心から恥ずかしく思っている。過去を正確に認知できなかったこと、未熟な対応で議論を起こしたこと、一刻も早く自分の立場を申し上げなかったこと、すべてが私の誤りだと痛感する」とした。

直接謝罪したことで事態は収拾すると思われるが、カン・ドンウォンのクリーンなイメージは大きく傷ついた印象がある。今後の動向を見守りたい。

(文=S-KOREA編集部)