日本車は世界で人気があるが、中国市場でもそれは同様だ。しかし、日本国内では若者の自動車離れが指摘されており、中国メディアの今日頭条は4日、日本の自動車メーカーが世界中で日本車を売りまくっているのに、日本人は日本車どころか自動車に乗らなくなっていると伝えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本車は世界で人気があるが、中国市場でもそれは同様だ。しかし、日本国内では若者の自動車離れが指摘されており、中国メディアの今日頭条は4日、日本の自動車メーカーが世界中で日本車を売りまくっているのに、日本人は日本車どころか自動車に乗らなくなっていると伝えている。

 まず記事は、日本車は「質と価格で世界に認められている」と指摘したうえで、日本では日本車が中国よりも3割ほど安く購入できると紹介。中国では安定した収入のあるサラリーマンや若者の多くが自家用車を購入しているが、「日本では安定した収入があっても、必ずしも自家用車を購入しない人も多い」と伝えた。

 では、日本人の自動車購買意欲が高くないのはどうしてだろうか。記事は、東京、大阪のような都市部では交通の便が良いためだと分析。地下鉄に乗ればどこにでも移動できるが、自動車を持っていると、駐車場の問題に悩まされるため、かえって不便になるのだとした。

 また、日本人は自動車を購入するにしても中国のような高級車志向ではなく、「経済的な小型車」が人気だとし、これは「実用性」を重視する日本人の価値観が表れているという。

 記事は、日本の若者の「欲しい物」ランキングについても紹介。日本の若者が仕事をするようになって最初に買いたいものは、1位から順に、スマートフォン、ノートパソコン、自転車、小型スピーカー、自動車で、5番目になってようやく自動車が出てくると伝えた。日本でも1970年代のころは、自動車に彼女を乗せてドライブに行くのが流行っていたが、今はそんな考えの若者は少数派だ。しかし、これは今の中国に広く見られる現象であり、中国は日本より40年以上遅れているとも言えそうだ。

 記事は、高級車の人気がヒートアップしている中国市場を意識してか、中国の若者に「これでも盲目的に自動車を買うのか」と問いかけ、現実的な日本の若者に倣い、冷静な消費者になるように勧めた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)