耳かきって気持ちいいですよね。特にお母さんやパートナーの膝枕でしてもらう耳かきは極上過ぎてウトウトしてしまうほど。自分では見えない場所だけに、清潔かどうか気になってしまうのも理解できます。しかし、ついつい耳かきがクセになってしまい、耳の病気になる人が増えているそうです。今回は耳かきと耳の病気について調べてみました。

耳かきのし過ぎで外耳道炎になる人が増えている

普段耳かきで触っているのは、耳の穴の入り口から鼓膜までの間にある「外耳道」という場所。耳垢は外耳道にある耳垢線(じこうせん)からはがれた皮膚やごみ、毛などが固まって作られます。耳垢線は外耳道の1/3の入り口に近い部分にしか存在しないため、耳垢は入り口に近い部分にしか作られません。しかし、綿棒でいじることで耳垢がどんどん奥に押し込まれて耳の穴をふさいでしまう耳垢塞栓になったり、耳かきで外耳道をひっかいて傷を作ってしまい外耳道炎になるケースが多いのだそうです。特に耳かきがクセになっている人ほどなりやすく、治りも悪いので注意が必要なんです。

実は耳垢にも役割があるんです

耳垢には個人差があって、カサカサした薄いかさぶたのような乾性耳垢と、褐色で湿ったアメ状の湿性耳垢があります。日本人の86%は乾性耳垢で、湿性耳垢は「ネコミミ」とも呼ばれていますね。ネコミミの人は耳垢線の数が多いことがわかっていて、欧米人は圧倒的多数でネコミミなのだそうです。外耳道の皮膚は非常に薄く、耳垢で覆われることで物理的な保護や乾燥を防いでいます。また、耳垢の成分には抗菌・抗真菌作用があり、耳を病気から守ってくれているのです。耳垢の成分が持つ苦みや臭いは、耳の穴に虫が侵入するのを防いでくれる働きもあるのだそうですよ。

正しい耳かきのしかた

外耳道には自浄作用があり、あくびをしたり物を嚙んだ時の顎の動きで自然と耳垢は外に出てくる構造になっています。本来は外に出てきた耳垢を取ってあげればいいだけなので、年に2〜3回耳鼻科で除去すれば問題ないのだそう。お風呂や水泳で耳に入った水もそのままで乾くので、綿棒で水分を取っているつもりが耳垢ごと奥へ押し込んでしまっていることがとても多いそうです。どうしても気になる場合には、綿棒で耳の入り口だけをくるりとなでるように拭くだけで十分。

耳かきでガリガリ掻くと、外耳道に傷がついて細菌感染を起こし外耳道炎になり、耳垢が多くなるばかりか剥がれ落ちる自浄作用も減ってしまいます。また、かゆみが強くなるためもっと掻いてしまい悪化するという悪循環に。耳はいじらないのが一番良いのだそうですよ。もし、かゆみや耳垢の多さが気になる人は、すでに外耳道炎になっている可能性があるので耳鼻科で診てもらいましょう。外耳道炎は最初は強いかゆみがありますが、悪化すると夜も眠れなくなるほど耳が痛くなります。そうなる前に耳かきのし過ぎに注意したいものですね。

 参考サイト外耳道炎と耳垢塞栓

writer:しゃけごはん