マレーシア・クアラルンプール近郊のクアラルンプール国際空港で、報道陣と言葉を交わす北朝鮮の康哲(カン・チョル)駐マレーシア大使(中央、2017年3月6日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新、写真追加)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の殺害事件をめぐり、国外追放処分を受けていた同国の姜哲(カン・チョル、Kang Chol)駐マレーシア大使が6日、マレーシアを出国した。

 首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)近郊セパン(Sepang)にあるクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)で搭乗機が離陸するの先立ち姜大使は、マレーシアによる捜査は偏見に基づくものという批判を改めて繰り返した。

 姜大使は、「マレーシア警察によるあらかじめ標的を絞った捜査」が行われたと酷評し、「わが国の大使館が同意も同席もないまま司法解剖を行い、また事件への関与を示すはっきりした証拠もないのにわが国の市民を逮捕した」と非難した。

 北朝鮮は死亡した男性が正男氏であると認めておらず、マレーシアが北朝鮮の敵対勢力と共謀しているとして、マレーシア当局の捜査を繰り返し批判している。

 一方、マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相は報道陣から、北朝鮮に対して謝罪を要求するつもりかと質問され「今のところ何も受けていない。何も期待していない」と答えたが「道義上、謝罪があってしかるべきだった。(だからこそ)同大使を『ペルソナ・ノン・グラータ』(外交官に対する国外退去処分)に指定した」と述べている。
【翻訳編集】AFPBB News