シリア中部パルミラの古代都市遺跡にある円形劇場で演奏するシリア人音楽家ら(2017年3月4日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からシリア政府軍が再奪還したシリア中部パルミラ(Palmyra)の古代都市遺跡に週末、シリア人音楽家たちの歌と演奏が響き渡った。

「私たちは帰って来る、おお愛よ」――。15歳の歌手アンゲル・ダユブ(Angel Dayoub)さんは、激しい破壊の爪痕が残る円形劇場のステージでのびやかに歌った。ISは2日、ロシア軍に支援されたシリア政府軍が迫る中、遺跡を放棄。シリア軍が週末に遺跡を報道公開する中、若い音楽家たちが集まった。

「多少の破壊では、私たちがここへ戻り、このステージで演奏するのを止めることはできません」。AFPの取材にこう述べたダユブさんは、「ISが排除されたあらゆる場所で音楽を奏で、歌いたい。彼らは歌を嫌い、楽器の演奏を禁じたから」と力強く語った。

 ダユブさんの歌に合わせ、さまざまな年齢の音楽家たちがバイオリンやタンバリン、そしてアラブ世界で愛されている弦楽器「ウード」などを演奏した。「誰もが、自分たちのやり方で(シリアの)復興を目指しています。私たちは音楽と歌で復興を成し遂げたい」とダユブさんは話した。
【翻訳編集】AFPBB News