オランダの空港に展示されたアウディQ5を見て日本の石油問題を考える

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脱石油エネルギーが進んでいるオランダ

3月7日から始まるジュネーブショーの取材は、直行便がないため、日本からの取材陣はパリやロンドン、フランクフルトなど、ヨーロッパのさまざまな空港から乗り継いで移動する。今回、僕はオランダの航空会社KLMを使ったので、久しぶりにアムステルダムのスキポール空港を経由した。

オランダといえば風車とチューリップが思い浮かぶが、春を迎えてチューリップ屋さんにも色とりどりの花が咲き乱れていた。ジュネーブへの乗り換えターミナルを歩いていると目立つところにドンと展示されていたのが、今年から日本でも販売が始まった新型SUVのアウディQ5だ。

最新2リッターエンジンを搭載したBセグメントSUVで、日本車でいえばCX-5やエクストレイル、ハリアーなどが競合車になる。

オランダにはスパイカー・カーズやドンカーブートのような自動車メーカーしかなく、走っているクルマはフォルクスワーゲンやプジョーなど、Cセグメントと呼ばれているコンパクトカーが多い。しかもマニュアルミッション車の比率が高い。

日本車はカローラも売られているが、クルマに対する税金が高く、ほかのヨーロッパに比べるとクルマの価格は高めだから、全体にコンパクトなクルマが多くエアコン装着率やナビの装着率も低い。山道もほとんどなく、雪も少ないから、4WDの普及率も低い。だからSUVも少ないと思っていたら、オランダでもそろそろSUVの波が押し寄せているのだろうか。

ところで、オランダについて日本では国名が知られている割には、日本との関係はあまり知られていない。江戸時代の鎖国政策の中、幕府は唯一オランダとの交易を許したことで、日本とは良好な関係だと勘違いしている人が多いのだ。オランダは世界中に植民地を持っていた。インドネシアもそうだが、第2次世界大戦のとき日本はインドネシアを占領、当時不足していた石油を手に入れた。

その後、日本は敗戦したが、これをきっかけにインドネシアは独立への道をすすんだ。オランダにとって経済的に大きな損失だったのだ。さらに戦争慰安婦問題では、韓国の主張を信じてしまった。日本への謝罪要求決議をして非難が続いたのだ。最近では、皇族との親交や長崎のテーマパーク・ハウステンボスにオランダ皇室が好意的なこともあって、日本との関係は修復されている。

クルマの話題から離れてしまったが、久々に通過したオランダに触れていろいろなことを思い出した。オランダは天然ガスの豊富な国だし、風車を利用した風力発電も進み、洋上風力発電も有名だ。

今年に入ってオランダは国内の電気鉄道の電気を100パーセント風力発電で賄っていると発表した。日本はオランダと脱ガソリン車の共同開発でも進めるといいのかもしれない。