米ニューヨーク・ブルックリン地区にあるユダヤ人墓地「ワシントン」墓地で、倒れた墓石を調べるユダヤ人団体のメンバー(2017年3月5日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米ニューヨーク(New York)のユダヤ人墓地で週末、墓石が倒れているのが見つかったが、警察は5日、自然に倒れたもので破壊行為ではないと発表した。米国ではこのところユダヤ教関連施設への脅迫や嫌がらせが相次いでいる。

 警察によると4日夜、ブルックリン(Brooklyn)地区にあるユダヤ人墓地「ワシントン墓地(Washington Cemetery)」で墓石が倒されているとの通報があり、憎悪犯罪(ヘイトクライム)の可能性があるとして捜査を行っていた。

 だが、警察はAFPの取材に対し、捜査の結果「墓石が倒れた原因は、長い間放置されていたことや手入れが不十分だったこと、または環境要因によるものとみられる」と説明した。

 米国では、この数週間にユダヤ教関連施設への爆破予告が相次ぎ、ユダヤ人墓地で墓石が破壊されたり倒されたりする事件も少なくとも3件発生している。反ユダヤ主義を監視する団体「名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League)」は先週、ユダヤ教関連施設への脅迫は今年に入って米36州とカナダ2州で計121件記録され、「異常」に急増していると発表していた。

 こうした状況について一部からは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の時に扇動的な言動や政策が、偏狭な外国人嫌悪の感情をかき立てているとの批判が出ている。

 ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は先月、治安強化に2500万ドル(約28億5000万円)を充てるとともに、ヘイトクライムに関与した者の逮捕や有罪判決につながる情報の提供者に懸賞金5000ドル(約57万円)を支払うと約束している。
【翻訳編集】AFPBB News