Q:職場での人間関係がかなりのストレスになり、イライラしてしまうことがしょっちゅうです。
 気にしないように努めても気になり、夜もよく眠れません。こういう状況を変えたいのですが、よい方法はありませんか。
(28歳・商社勤務)

 A:ストレスの原因は様々ありますが、失業、借金、夫婦の不和などによるストレスは、それらの問題を抜本的に解決しない限り解消しません。しかし、会社の人間関係に起因するストレスは、あるのがむしろ当たり前ですし、いちいち気にしていたらきりがないでしょう。
 この種のストレスに対しては、状況を変えるのは無理でしょう。変えるべきは、あなたの受け止め方です。つまり、心の持ちようによってうまく対処できます。
 心の基本としては、
(1)常に前向きに希望と生きがいを持つこと。
(2)心と体は一緒であると理解し、早寝に努め、体調を改善すること。
(3)ストレスが体によいと信じること。
 の三つが挙げられます。

●ストレスは有害ではないと信じる
 (3)においては、米国で3万人に対して、8年間、ストレスについて行った調査があります。
 この研究ではまず、全員に過去1年間のストレス度合いと、ストレスが健康に害になるかどうかを聞きました。そしてその後、亡くなった人を調べました。
 その結果分かったことは、前年にひどいストレスを経験した人たちは死亡リスクがなんと43%と高かったことです。ただし、それは“ストレスが健康に害を及ぼす”と信じている人たちに限って言えることでした。
 ひどいストレスを経験しても、ストレスが無害だと思う人たちの死亡リスクは上がるどころか、ストレスがほとんどなかった人たちと比べても参加者の中でもっとも低いものだったのです。
 ストレスは、有害ではないと思うことで乗り切れるものなのです。あなたも、そういう思考に変えるようにしましょう。

山口康三氏(回生眼科院長)
自治医科大学卒業。眼科医、漢方内科医。食事、運動、睡眠などを改善する生活改善療法を指導し、眼科の病気や生活習慣病の治療に成果を挙げている。日本綜合医学会理事長。