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竹中工務店はこのほど、建設現場において携帯端末で撮影した工事写真をデジタル図面上に自動的にプロットして一括管理するシステム「位置プラス写(しゃ)」を開発したと発表した。

「位置プラス写」は、施工管理の主たる業務である品質・安全管理の効率化を目的として開発されたもの。

建設工事では通常、多数の工事写真を撮影して工事記録の整備や協力会社への作業指示などを行っているが、場合によっては写真が数万枚にも達するなど、従来の方法では撮影場所をわかりやすく記録するために、図面上に手作業で位置をプロットしたり階名や部屋名などを追記したりするなど、整理する作業に多くの手間が掛かっていた。

同システムでは、近距離無線通信技術「iBeacon」を用いた発信機を建設現場内に配置することで、工事写真の撮影位置を自動的に把握し、前述したような記録や整理の手間が削減されるという。撮影された工事写真は、撮影位置や撮影日時、撮影者名、撮影時に入力されたコメント等の情報と合わせてサーバー上に保存され、そのデータを現場内でリアルタイムに共有することで、協力会社への作業指示をはじめとするさまざまな施工管理業務に活用できるということだ。

同社では作業指示に係る時間を、従来のデジタルカメラと紙図面を用いて行う方法と比べて43%削減、携帯端末で市販の野帳アプリを利用する方法と比べて33%削減するとしている。さらに、建設IoTの展開とともに将来的に収集されるデータと組み合わせて活用していくことも可能だということだ。

なお、「位置プラス写」は、同社が昨年2月4日にプレスリリースを行った、作業所内の高所作業車や作業所員の位置を把握するシステム「位置プラス探」と同じプラットフォームで開発されている。

今回、作業所にiBeaconを配置することで「位置プラス探」による高所作業車や作業所員の位置把握に加え、工事写真管理も行えるようになった。同社は今後、「位置プラス」シリーズにさまざまな機能を拡充させ、建設IoTを全社的に推進するとともに、建設現場の更なる高効率化を目指していくとしている。

(早川厚志)