【Chart insight of insight】テレビのパワーで洋楽ヒット! オースティン・マホーンとジャスティン・ビーバー

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 毎週毎週しのぎを削るHot100を眺めていると、上位10位や20位以内に入るのは至難の業だなとつくづく実感する。手厚くプロオーションされる邦楽でもそうだから、洋楽だとなおさら困難な道のりといえるだろう。しかし、先週、今週と2週連続でベスト10入りしたオースティン・マホーンの「ダーティ・ワーク」の動きを見ると、何が起こるかわからないものだとも思わされる(【表1】)。

 先週同様に今週も8位となったこの曲は、ご存知、ブルゾンちえみがネタのBGMで使用したことで人気急上昇中のナンバーだ。もともとは、2015年の7月にダウンロード・リリースされた楽曲だが、オースティン本人の思惑とはまったく違うところで人気を得た。とくに動画の閲覧数の急進ぶりは強力で、2週連続2位という結果(赤のグラフ)。セールスは先週より少し落ちたとはいえ(紫のグラフ)、逆にラジオのオンエア回数がアップ(緑のグラフ)。ブルゾンちえみの露出次第ではあるが、まだまだ勢いは収まりそうにない。あとは、ここで得た知名度をどう次作につなげて行くかが、オースティンの課題だろう。

 もう一曲勢いある洋楽チューンが、ジャスティン・ビーバーの「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」だ(【表2】)。この曲も2015年発表のアルバム『パーパス』からカットされていたシングルで、すでにその当時から上位にチャートインしていた。しかし、ソフトバンクのCMでピコ太郎と共演したことで再注目。ここ数週間でじわじわとチャートを上昇中だ。しかし、過去2年間の推移を見ていると、実はずっとチャートに残り続けている根強いヒット曲だということがわかる。今回のアクションはCM効果とはいえ、ジャスティンの人気を少し後押ししただけという印象だ。とはいえ、さらに違う層に広まることは間違いなく、これもまた次作にどうつなげていくかが、日本国内におけるプロモーションのポイントとなりそうだ。text by 栗本斉