実はない国も多い!?有料で販売されている??アジアのトイレットペーパー事情

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日本では当たり前の光景だが、トイレに紙が設置されている国は世界的に見てかなり少ないということをご存じだろうか? 今回は、気になる世界のトイレットペーパー事情についてご紹介しよう。

■実は超高品質な日本のトイレットペーパー

まずは日本のトイレットペーパー事情について。日本では紙幅やロールの長さ、芯の径(内径)、巻取りの径(外径)、溶けやすさなどが細かく決められている。ただしこれはJIS(日本工業)規格によるものなので、もちろん海外では適用されない。

一般社団法人日本トイレ協会運営委員などを務めるトイレの専門家、白倉正子さんによると、中国のトイレットペーパーは日本と比べてロールが小さく、紙幅が狭く、厚いといった特徴があるという。

「はっきりとした理由は分かりませんが、利用者にトイレットペーパーを盗難されるリスクを減らすためにロールを小さくしているとも考えられます。また、中国などほかのアジア圏のトイレでは紙を流さないので、紙が厚くても問題ないのです」(白倉さん)

アジア諸国をはじめ、海外ではトイレットペーパーをそのまま便器に流せない国が多い。これは、排水設備が整っていないなどの理由で、下水管をつまらせてしまうから。外国人は日本のトイレ設備やトイレットペーパーの柔らかさに大変感動するらしいのだが、これぞ日本が誇る技術力の結集。用を足す場所としてだけでなく、いかに快適に過ごせるか考え抜かれたのが日本のトイレなのだ。

■世界的には紙がないトイレの方がポピュラー!?

世界には、トイレが有料の国も存在する。しかし、中に紙があるのでまだよいかもしれない。海外旅行をする際、便器の横にシャワーのようなものが取り付けられているトイレをよく目にするが、上手く洗えないという人も多いのではないだろうか。さらに、インドなどの南アジアや東南アジアの国々になると、単に水を貯めた桶と柄杓が置いてあるだけ……といった仰天トイレもある。

白倉さんの体験談によると、15年ほど前、マレーシアのトイレで使用料を払うとトイレットペーパーを係の人が適当な長さにカットして渡してくれたのだとか。また、紙がトイレの個室外にあり、必要量を自分で切ってから個室に入るという中国のトイレもあったそうだ。いずれも、お腹の調子が悪い場合や不測の事態が起きたときには大変困るだろう……。

■文化の違いから思わぬトラブルも

海外のトイレットペーパー事情について触れてきたが、ここ数年で外国人観光客が爆発的に増えるなか、問題になっているのが外国人のトイレの使い方。先述したように、トイレットペーパーを便器に流せる国はごくわずか。そのため、使用後のトイレットペーパーをゴミ箱に捨ててしまう外国人が後を絶たないようだ。

「外国人が使用した後のトイレで紙が床に乱れて落ちていることがあります。これはその方の国にペーパーホルダーが無いことが原因なのでは……とも考えられます。つまりは扱いに慣れていないため、ロールの使い方が下手なんですね」(白倉さん)

「マナーが悪い」という言葉で片づけるのは簡単だが、背景には文化や習慣の違いがある。日本人が海外を訪れる際、今度は私たちが「外国人」。その国の習慣に適したトイレの使い方を心がけたいものだ。

なお、「教えて!goo」では、「トイレットペーパーの謎」ということで、「実はティッシュやトイレットの紙質は製造工場によって違うのですよ。主な理由は紙を抄く機械(抄紙機)が違うからなんですよ」(nonkunさん)、「日本のティッシュやトイレットペーパーは欧米圏に比べて非常に安い(欧米圏は10倍ほど高い)のです。これは、他の紙と違ってリサイクルできないものだからなのです」(kawakawaさん)といったトリビアが投稿されている。こちらもあわせてチェックしてみては。

●専門家プロフィール:白倉正子
世界的にも珍しいトイレ専門企画会社、アントイレプランナー代表。大学時代にトイレに関する卒論を書いたことがきっかけで、トイレ研究家になると決意。理念は「トイレから地球革命!」。トイレに関する講演、執筆、イベント企画等を行う。TBS『マツコの知らない世界』に出演(2012.11.2放送)。

(酒井理恵)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)