ドナルド・トランプ米大統領。訪問先のフロリダ州オーランドで(2017年3月3日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が昨年の大統領選中にバラク・オバマ(Barack Obama)大統領(当時)に盗聴されたと主張している問題で、ホワイトハウス(White House)は5日、捜査権の乱用がなかったか議会に調査を要請すると発表した。一方、連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー(James Comey)長官が司法省に対し、トランプ氏の主張は虚偽だと否定するよう求めたことも明らかになった。

 トランプ大統領は4日、ツイッター(Twitter)に「神聖な大統領選の最中に私の電話を盗聴したオバマ大統領は最低だ」と投稿。リチャード・ニクソン(Richard Nixon)元大統領が大統領選中に盗聴していた事件を引き合いに「ニクソンのウォーターゲート(Watergate)に匹敵する。悪い(または病んだ)男だ!」と続けた。

 ショーン・スパイサー(Sean Spicer)大統領報道官は5日、トランプ大統領が議会に「2016年に行政府の捜査権が乱用されなかったかどうか判断する」よう求めると発表した。

 ホワイトハウスのサラ・サンダース(Sarah Sanders)報道官は米ABCに対し、事実なら「米行政府で起きた史上最大の権力乱用であり、行き過ぎだ」と発言した。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は5日、複数の米高官の話として、FBIのコミー長官が4日に司法省に対し、オバマ氏に対するトランプ大統領の根拠のない主張を公に否定して訂正するよう求めたと報じた。同長官はトランプ氏の主張内容を虚偽と見なしている。

 オバマ氏は広報担当者を通じて、トランプ氏の主張を「まったくの虚偽」と否定している。米大統領にトランプ氏が主張しているような盗聴を命じる権限はなく、こうした盗聴には連邦判事の許可が必要な上、理にかなった根拠の提示も求められる。
【翻訳編集】AFPBB News