都政改革、待機児童対策、都庁の働き方改革、東京五輪の成功等々の実現をめざす小池都知事。今後、都知事はどのように都政を進めていこうとしているのか

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要約者レビュー

 2016年7月31日、東京都知事選の投開票がおこなわれ、小池百合子氏(以下敬称略)が初当選を果たした。291万2628票を獲得し、対立候補に大差をつけての圧勝。全国で7番目、東京都では初めてとなる女性知事が生まれた瞬間だった。

 本書『挑戦――小池百合子伝』は、2008年10月に刊行された『小池百合子の華麗なる挑戦』を増補・改題したもので、あらたに都知事としての小池の描写が追加されている。とはいえ、本書の面白さはやはり2008年以前の小池の素顔に迫ったところにあるだろう。小池本人や小池と関わりのある人々への取材を通して、「小池百合子」という人間がどのように形成されていったのかを追った本書は、現職都知事を理解するための資料として、今なお重要な価値を持っている。

 小池が都知事としてどのような活躍を見せてくれるかについて、現時点では評価がむずかしい。しかし、「都民ファースト」を掲げ、都政改革、待機児童対策、都庁の働き方改革、ペットの殺処分ゼロ、海外金融系企業の誘致、そして東京五輪の成功。これらの実現をめざす人物が、どのようなキャラクターの持ち主なのかを知ったうえで、あらためて政治に注目してみると、また別の見え方が生じてくるはずだ。本書を片手に、彼女が今後どのような東京を紡いでいくのか、じっくり見定めていってはいかがだろうか。 (石渡 翔)

本書の要点

・両親に独立心や独創性の重要性を叩きこまれた小池百合子は、自らの武器として英語とアラビア語を選び、単身エジプトに渡った。
・小池はキャスターとして務めるかたわら、トルコ風呂改称運動や湾岸危機など、いくつもの交渉に積極的に関わってきた。
・日本をなんとかしなければならないという危機感を抱いた小池は、悩んだ末に日本新党に入党。すぐさま頭角を現していった。
・小池はベンチャーマインドを大切にしており、勝負どころを読みきる力に秀でた人物である。

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