自殺寸前の女性を救ったヒーロードライバー(出典:http://fox45now.com)

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何気なく日常を過ごしている時に思わぬハプニングに遭遇し、以降「ヒーロー」と呼ばれることになった一人のバス運転手が米オハイオ州デイトンにいた。彼は、橋の上に柵を超えて佇んでいた女性の命を救ったことでメディアに知られることとなったが、インタビューでの彼の発言が話題になっている。米メディア『WRGT Fox 45』などが伝えた。

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ダモン・ハドソンさんは、先月もいつものようにデイトン市内を運転していた。市内ダウンタウンにある大通りにかかる橋を走行中、ハドソンさんは右手に1人の女性が橋の柵を超えて佇んでいる姿が目に入った。

バスを停車させたハドソンさんは女性に「こっち側へ来ませんか」と声をかけるも女性は動く気配がなく、再度バスのドア付近に立ち同じ言葉を口にした。しかし女性は無反応だ。ハドソンさんは柵の外に立ったままの女性を何とかして救おうとバスを降り、女性を刺激しないように「柵の中へ来たらどうですか」と優しく声をかけた。その時の様子がバス内に設置された監視カメラに映されている。少しずつ女性との距離を縮め繰り返し話しかけるハドソンさんに、その女性はようやく振り向いた様子がうかがえるところで映像は終わっている。

たった30秒という映像だが、自殺をしようとして川に飛び込もうとしている女性に対し、なんとかしてそれを止めようとするハドソンさんの懸命な姿が映し出されている。公開された映像には含まれてはいないが、警察が到着するまでの間、ハドソンさんは女性に「今日は嫌なことがあったのですか? あなたを慰めるためにハグしてもいいですか?」と声をかけている。女性が「NO」と答えたが、ハドソンさんは諦めずに説得し続けたことにより、この女性は自殺の意志を翻したと思われる。

数分後、地元警察が到着して女性は保護された。ハドソンさんは勤務中であったために車内に戻りバスを走行させたが、自分のしたことがメディアで伝えられるとは予想もしていなかったという。

24年間、バスの運転手として勤務しているハドソンさんは日々多くの乗客と接しているために注意深く周りに目を向けることが常となっているようだ。見て見ぬ振りをする人が多い世の中で、「もし、誰かがほんの少しでも助けを必要としていることに気付いたら、自分は間違いなく救いの手を何度でも差し伸べる」とハドソンさんは言う。

「誰でもいろいろな問題を抱えていて人によってその葛藤も違いますが、みんなどうにかして問題を乗り越えています。大切なのは問題を乗り越えて生き続けなければいけないことなんです。人生は誰にとってもジェットコースターですよ。上がったと思ったら下がる。その繰り返しです。でも、下がった時に『また上がる時が来る』と踏ん張らなければならないのです。あの女性も、そう思ってくれていることを願います」と語ったハドソンさんの言葉は、誰にとっても重みのある言葉に違いない。

出典:http://fox45now.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)