「自分しか決められそうな選手がいない」…FW小林悠が求める気持ちの強さ

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 FW小林悠の言葉にはかすかな苛立ちが混ざっていた。「正直、自分しか(ゴールを)決められそうな選手がいない」。2年連続で開幕2戦連続ゴールを決めたキャプテンの表情は厳しかった。

 川崎フロンターレは5日、2017明治安田生命J1リーグ第2節でサガン鳥栖と対戦。7分にルーズボールを素早く奪った小林は、ドリブルからシュートを突き刺した。一直線にゴールへと向かい右足を力強く振り抜く姿には、得点への意欲がみなぎっていた。

 ところが、その後の攻撃が続かない。ゴール前までボールを運んでも最前線でのアイデアや連動性が欠けていた。小林が指摘する通り、「迫力がない」まま90分間を終えた。もどかしさを感じたのだろう。「『自分が決めるんだ』という選手がもっと出てこないといけない。そういう気持ちがやっていて感じられないし、『自分がやるんだ』という気持ちを選手全員が持ってほしい」とあえて厳しい言葉を口にした。

「ゴール前に入ってくる時のスピードや迫力、工夫もそうですし、裏に抜け出したり、危険なところに入って行く仕事をするのは自分しかいない。そういう仕事を他の選手もやってくれれば、もっと攻撃に迫力がでると思う。練習でできないことを試合では絶対にできない」

 今季の公式戦は1勝3分けと黒星はまだないが、やはり物足りなさを感じる。次は中4日で迎える柏レイソル戦。「自分も含めて、もっと怖い選手にならないといけない」とチームに発破をかけつつ、自身も気を引き締めた。

取材・文=高尾太恵子