左サイドで決勝点を演出した安在

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[3.5 J2第2節 東京V1-0大分 味スタ]

 万全とはいえない状況だったが、飄々といつも通りに仕事をこなした。東京ヴェルディは大分トリニータに1-0で勝利し、ホーム開幕戦を白星で飾った。左WBで先発したMF安在和樹は決勝点につながるパスやクロスバーを直撃するミドルを放つなど、見せ場をつくり、後半36分までプレーした。

 開幕へ照準を合わせていこうと思っていた矢先の2月頭に内転筋の肉離れで離脱。幸い軽症だったため、約1週間程度で復帰したが、同中旬には発熱を伴う胃腸炎に。食事も取れない日々が続いたことで体力は一気に低下した。それでも急ピッチで仕上げていくと、開幕戦・徳島戦(0-1)では後半32分から途中出場。そしてこの日のホーム開幕戦・大分戦で今季初先発した。

 前半はあまりボールに触れる回数も少なく、ボールの中継点として難なくプレー。守備もそつなくこなした。そして仕事を果たしたのは前半41分、右サイドから中央へ流れたボール。正面のFWアラン・ピニェイロが頭で落としたボールをMF高木善朗が左足で流し、左サイドで拾った安在が左足ダイレクトでファーへ入れた。FWドウグラス・ヴィエイラのシュートはGK高木駿に弾かれたが、最後はアランが右足を豪快に振り上げ、ネットを揺らした。

 ボールを受けた瞬間には「シュートを打とうと思った」というが、「中に二人くらい見えて、ダイレクトでいれたらチャンスかなと思ったらイメージ通り蹴れた。右から左に展開して、最後入れてという動かし方が良かったと思います」と振り返り、「アシストになればよかったけれど、入ったからいいです」とはにかんだ。

 またこの日は左足ミドルでの見せ場もあった。後半15分、高木善の横パスをPA手前正面で受け、左足を一閃。これはクロスバーを叩いた。スタンドを沸かせた一撃だったが、「あれからつりはじめました」と言うように、このシュートをきっかけに両足をつりはじめてしまい、後半36分に途中交代。「全然試合に出ていなかったから、絶対につると思っていた。予想通り」と苦笑する幕切れとなった。

 とはいえ、離脱時期があったため、この日の先発メンバーとやるのは「初めてだった」うえに、「45分以上やったのは久しぶり」というなかで遜色ないプレー。安在らしく最後まで飄々と何食わぬ顔で戦い抜いた。本来は「ポンポンっとやって、裏にボールが来たら……」とサイドから裏へ抜けるプレーを望んでいるが、「まだそこまでの連携はできていないので、ここからそれをつくっていけたらなと思います」とこれから深めていくつもりでいる。

「そんなにボールを触っていないし、ボールも来ていないから。でも攻守のバランスというところではそんなに裏を取られることもなかったし、もっと良くなると思うのでこれからかな」。下部組織育ちの22歳は5年目のシーズンも自分らしくぶれずに戦い抜く。

(取材・文 片岡涼)
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