バルセロナで欧州初のラブドール売春宿開店(出典:https://www.thesun.co.uk)

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現在、日本や中国のマーケット上では人気が上昇していると言われている「ラブドール」。高価なシリコン製のラブドールは、本物の肌の感触と大差ないということでますます人気とのことだ。このほど、そんなラブドールが相手をする売春宿がバルセロナで開店し、「欧州初」の試みということで話題になっているようだ。英紙『The Sun』ら複数のメディアが伝えている。

スペインのバルセロナに開店した「ルミ・ドールズ」は、その名の通りラブドールのみが客をもてなすという一風変わった売春宿だ。

店のサイトには4体のラブドールのプロフィールが紹介されており、ヨーロッパ系のケイティー、アフリカ系のレイザ、アジア系のリリー、そして日本の「初音ミク」系コスプレイヤー・アキの4人から客は好きなタイプを選べるようだ。

これらのラブドールは“熱可塑性エラストマー(Thermo Plastic Elastomer)”という優れた加工特性と弾力性を持つ高分子素材で作成されており、その肌触りは生身の人間のそれと区別がつかないほどだという。

サイトによると「好きなタイプに好きな服を着せるリクエストすることも可能」だそうだ。そしてあらゆる体位ができるように柔軟性にも優れているということで、「ユニークな性体験を求める客には満足してもらえるだろう」と店側は話している。

ラブドールと過ごす値段は、「115ドル(約1万3000円)〜160ドル(約1万8000円)」と『news.com.au』は伝えている。「ルミ・ドールズ」では「お客様にはコンドームの装着をお願いしています。また、使用後には毎回特別な抗菌石鹼でラブドールの体を消毒しています」と徹底した衛生管理を心がけているようだ。

これらの欧米メディアでは「中国や日本では、家族と遠く離れた単身赴任生活をする夫たちが、妻に不誠実にならないようにラブドールを密かに持つケースが非常に増えている」とあるが、『The Sun』によるとラブドール一体の価格が1万2000ポンド(約168万円)というから、孤独を紛らわすために購入するには決して安くはない買い物だ。しかし、実際にこのハイパーリアリスティックなラブドールは今年も各地で人気を上昇させる勢いだという。

昨年11月にはオーストラリアの女性が「デズモンド」と名付けたマネキン人形を相手に過ごしていたニュース伝えられた。また、中国では家族として7体のラブドールと暮らす父子もいる。これらは、生身の人間が自分たちよりも問題の少ない無機質な人形やロボットを相手にする時代へと変貌しつつある社会に生きていることの一例だといえよう。

出典:https://www.thesun.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)