2002年にスポーツカーブランドのポルシェがカイエンを販売開始したことをきっかけに拡大したのがプレミアムSUVです。スポーツカーのハンドリングと高い悪路走破性そして豪華な装備が特徴です。

現在ではマセラティベントレーといった高級車ブランドがラインナップしただけでなく、ロールスロイスやランボルギーニも開発中と言われています。そんな人気のプレミアムSUVの中から、特に注目度の高い5車種を紹介しましょう。

レクサスLX

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車両本体価格1100万円と、国産車のSUVの中で唯一1000万円オーバーのプライスを付けているのがレクサスLX570です。全長5065mmというド迫力のボディは8人乗りの3列シートがレイアウトされています。

搭載するエンジンは最高出力277kW(377ps)を発生する5.7LV8エンジンで、ミッションは8速ATが組み合わされ駆動方式は4WDのみです。シートは全席に高級素材のセミアニリン本革シートを採用し、4席独立温度調整オートエアコンやプレミアムサウンドシステムなど贅を尽くした装備でまるで動くリビングルームのようです。

安全装備は全車速追従機能付のレーダークルーズコントロールやプリクラッシュセーフティシステムなどがセットになったレクサスセーフティシステム+が標準装備となっています。

ボルボXC90

2016年1月に日本に導入されたボルボのフラッグシップSUVボルボXC90です。1兆円を超える投資を行い開発された、SPAと呼ばれる新世代プラットフォームなどを採用した新世代ボルボの第1弾モデルです。

T字型のポジションライトが印象的なLEDヘッドライトが特徴的なエクステリアは、機能的な美しいスカンジナビアデザインを反映しています。またインテリアは最上級の素材を用いてクリーンでモダンなスカンジナビアンラグジュアリーを表現しています。

搭載するパワーユニットは2L直4ターボをはじめ、2L直4スーパーチャージャー+ターボ。そして2L直4スーパーチャージャー+ターボエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムの3種類です。

XC90では12.3インチのディスプレイを採用した、先進のインフォテイメントシステム「センサス」を採用し、ストレス無くiPhoneでの通話やSiriの機能を使う事が可能で、車両本体価格は774万円〜1009万円となっています。

マセラティ・レヴァンテ

イタリアの高級車ブランド、マセラティが作ったSUVが2016年5月に導入されたレヴァンテです。名前のレヴァンテとは地中海に吹く風が由来となっています。

レヴァンテは売れ筋モデルであるギブリをベースとしたSUVで、全長約5mのボディは空力特性に優れたクーペのようなデザインを採用しています。搭載されるエンジンは最高出力430psと350psの2種類が用意された3LV6ツインターボに加えて、2017年3月よりマセラティ社とVMモトーリ社が共同開発した3LV6ディーゼルターボを追加します。

最高出力275psを発生するディーゼルエンジン搭載車はガソリン車と同様に前後50:50という理想的重量配分を実現し、最高速度230km/hという高いパフォーマンスを発揮します。レヴァンテの車両本体価格は976万9090円〜1279万円です。

■レンジローバー・スポーツ

プレミアムSUVの老舗ブランドといえばレンジローバーです。そのレンジローバーブランドの特徴である高い悪路走破性と豪華装備にスポーティという要素を加えたのがレンジローバー・スポーツ。

2代目となる現行型のレンジローバー・スポーツは2013年に登場し、当初は3LV6スーパーチャージャーエンジンを搭載したSE、HSE。そして5LV8スーパーチャージャーエンジンを搭載したオートバイオグラフィーダイナミックの3タイプでした。

2016年モデルよりジャガー・ランドローバーが誇るスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が手掛けたHSTとSVRを追加しました。中でもトップモデルとなるSVRは搭載する5LV8スーパーチャージャーエンジンを最高出力550psにまで高めて、ドイツのニュルブルクリンク北コースを8分14秒で走破する高ポテンシャルを秘めています。車両本体価格は860万〜1648万円となっています。

ベントレー・ベンテイガ

ロールスロイスと並び、英国の超高級車ブランドのベントレーが2016年6月に導入したSUVがベンテイガです。車両本体価格は2695万円とプレミアムSUVの中でもトップクラスの価格。

ベンテイガに搭載されるエンジンは最高出力608psを発生する6LW12気筒で、8速ATと組み合わされ、最高速度は301km/hというハイパフォーマンスを実現しています。車両重量が2550kgあるベンテイガですが、搭載したハイパワーエンジンにより滑るようなスムーズな加速を味わえます。

内装は標準のままでも目を奪われるような豪華な装備ですが、多彩なオプションによってさらに豪華な仕様に変更することが可能です。2016年度は82台が導入され、即完売となるほどの人気を誇ります。

(萩原文博)

いつかは乗りたい!珠玉の最新プレミアムSUV5車種 【2017年版】(http://clicccar.com/2017/03/05/449804/)