カナダの首都オタワの連邦議会議事堂の平和の塔の前ではためくカナダ国旗(2015年12月4日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】カナダの裁判所は3日、乳児期からカナダで暮らしていたオランダ人男性(59)をオランダに送還する判決を下した。

 レン・バンヒースト(Len Van Heest)さんは生後8か月でオランダを離れ、1958年に両親と共にカナダに入った。カナダで育ったが、カナダ国籍を取得することはなかった。オランダ語は話せず、この9年間、オランダへの送還に抵抗してきた。

 16歳の時に双極性障害(そううつ病)と診断されたバンヒーストさんはその後ドラッグ依存症となっただけでなく、アルコールにもおぼれ始めた。年を経るうちに数十件の法律違反や犯罪にも手を染めた。本人は双極性障害のそう状態のときにこうした行為に及ぶことが多かったと話している。

 バンヒーストさんはいま、犯罪で6月以上の自由刑判決を受けた外国人はすべて国外退去とする保守党の前政権が承認した厳しい法律によりカナダから退去させられようとしている。

 西部ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州バンクーバー(Vancouver)の連邦裁判所は15ページにわたる判決文で、バンヒーストさんの国外退去の日を3月6日とすると決めた。

 バンヒーストさんは地元メディアに対し、カナダに残って年老いた母(81)のそばにいたいと話し、自身への国外退去処分は司法の誤りだと訴えた。
【翻訳編集】AFPBB News