日曜劇場「A LIFE〜愛しき人〜」(TBS・日曜よる9時〜)
木村拓哉、竹内結子、松山ケンイチ、木村文乃、菜々緒、及川光博、浅野忠信。
脚本・橋部敦子。TBSオンデマンドで放送後1週間見逃し配信あり。


やっと聞けた、沖田「大丈夫だ」


深冬(竹内結子)の病状は日々進行していた。
手術の方法が見つからない沖田に、深冬自身が提案する。

「神経を幾つか犠牲にするトランスシルビアン法なら腫瘍を取り切れるわよね。それなら生きられるわよね…!」

沖田(木村拓哉)は首を縦に振らない。リスクを思うと賛成し難い提案だった。
神経を犠牲にすることで障害が残ってしまう。深冬は医者をやめなければいけない。
しかし深冬は障害が残ろうと「私は生きてりな(娘)のそばにいたい」と決意したのだった。

しかし沖田は諦めなかった。ついに理想的な手術方法を見つける。
「(可能性は)ゼロじゃなかった…!」
少しの可能性の存在をを信じ続けた沖田の粘り勝ちである。

「大丈夫だ」という沖田の力強い言葉を聞き、深冬の目からぽろぽろと涙がこぼれた。
これまでの不安が希望に変わっていく。


榊原弁護士の復讐キタ!


前回、父の件で病院に迷惑をかけたこともあり、弁護士としても不倫相手としても壮大と関係が切れたと思われた榊原(菜々緒)だったが。
沖田と深冬が抱き合っているのを見た壮大(浅野忠信)、榊原を呼び出しよろしくやってたようだ。
不倫愛、復活か?
…そんな単純なことではなかった。

病院の会議室。榊原弁護士がブッ込んできた。

「病気を抱えた医者が外科的治療を行うことは患者さんに不利益をもたらす危険があるので自己判断でしないようにお願いします」
「なんのことだ。そういう医者がいるのか」
「院長はまだご存知ないんですか?深冬先生のご病気。深冬先生は脳に腫瘍を抱えていらっしゃいます」

騒然とする会議室。


不倫相手、榊原による復讐。不倫相手とはいえあまりにもオンナを雑に扱いすぎた罰だ。
自業自得、ザマーミロである。

そう思いつつ、壮大にも救いがあって欲しいと願ってしまう。
壮大は威圧的で政治的でやり方も汚いが、それもこれも深冬を大切に思うが故のがむしゃら。完全な悪人ではない。

公式サイトのインタビューで浅野忠信が壮大のキャラクターについてこう語っている。
「壮大という役を、簡単に善人と悪者と描いて欲しくないと思っていました。どうしてか悪く見えてしまう瞬間でも、その時本人は本当に悪く生きてやろうと思ってはいないと思ったんです。」
キャストもスタッフも思い入れを持って、このドラマのキーである壮大というキャラクターを作りあげているのだ。

壮大が今後どうなっていくのかという点にも注目しながら、今夜8話。


(イラストと文/小西りえこ)