3日、韓国・中央日報によると、朝鮮後期に作られたとみられる英語教材が韓国のネット掲示板やSNSで紹介され、現代の教材より「正確」だと注目を集めている。写真は『兒學編』の一部。

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2017年3月3日、韓国・中央日報によると、朝鮮後期に作られたとみられる英語教材が韓国のネット掲示板やSNSで紹介され、現代の教材より「正確」だと注目を集めている。

一つ一つの漢字について、意味や読みをハングル・片仮名・英語などで記した漢字辞典のような構成のこの教材。特に注目されているのが、ハングルで記された英単語の読みだ。日本語にない英語の音を平仮名や片仮名で100%表現できないように、ハングルも韓国語にない音を表記するには困難が付きまとうが、この教材の発音表記には現代にはない工夫がみられるという。

例えば「禾(いね)」に当たる英語「Rice」の読みは今ではハングルで「ライス」と記されるのが常だが、同教材では「ゥライッス」と読めるハングルが記されている。「R」の音をできるだけ正確にハングルで表現するため「ゥラ」としたようだ。また「児」の英語「Child」は「チョァイルドゥ」、「君」に当たる「Ruler」は「ゥルルロ」、「菜」に当たる「Vegetable」は「ッペジュィタブル」だ。

「今の英語教材よりもいい」とネットで話題になったこの教材だが、記事によると、これは当時、英語教育というより子どもの漢字教育を目的に著された書だそうだ。タイトルは『兒學編(アハクピョン)』といい、朝鮮後期の実学思想家・丁若ギョン(チョン・ヤギョン。1762〜1836)が1800年代初めごろにまとめ、自ら教える際にも使用していたと伝えられている。

この記事に接した韓国のネットユーザーからは、「確かに今のよりも正確だね」「Riceの読みは秀逸」「Smokeの発音表記もセンスがあるなあ」「Learnのゥルロオンが最高だよ」など、それぞれの感激ポイントを伝えるコメントが多数寄せられている。

また「これ1冊あれば4カ国語マスターじゃないか。すごい」「1冊欲しい」「これを使って英語をやり直したい」とのコメントや、「さすがわが祖先たちは偉大だ」「丁若ギョン先生にできないことがあったのか不思議なくらい。ものすごい天才だったみたいだ!」と編者らへの称賛の声も。

さらに「もともとこうだったはずの英語教育が、日本統治時代を経てめちゃくちゃになったんだ」「今は日本式の発音で書かれてることが多いからね」「(現在韓国の英語教育で行われている)日本式発音と読解だと、20年やっても無駄だよ」と、現在の英語教育の問題の一端が日本にあるとする声も目立った。(翻訳・編集/吉金)