タイヤをリサイクルして電池を製造! リチウムイオン電池が安くなる可能性も

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タイヤの熱分解で電極材を製造する技術を公開

2017年3月1日(水)から 3日(金)、東京・お台場にある東京ビッグサイトで開催となった「第8回[国際]二次電池展 〜バッテリー ジャパン〜」の会場では、世界初のタイヤ電池が展示されていた。

東京炭素工業と佐賀にあるルネシスの2社は、使用済みタイヤから高容量蓄電池を低コストで製造するという研究開発を5年前から進めていた。使用済みタイヤの熱分解渣物から電池の電極材を製造する技術を解明し、電極材に適した炭素材を開発したということで、今回この展示会でお披露目された。

廃タイヤは熱分解で、鉄線(15%)、炭化物(35%)、再生油(40%)、非凝縮ガス(10%)といった再生物が生成される。その炭化物を電極素材に加工することでタイヤ重量の30%〜50%を電極材料として活用できるとしている。

2016年に誕生した、そのタイヤ電池のモデル1号(残念ながら撮影禁止のためタイヤ電池の写真はない)は、使用済みタイヤを再利用した負極材を使用し、100Whクラスの容量を確保しているという。そして気になるコストだが、廃タイヤからの製造費用を見ても、バージン原料に比べて安くなるという。

年間100万トン近い(2010年度のデータによる)タイヤが処分されている。現在は廃タイヤの回収も進んでおり、再生ゴムや燃料など処分されるタイヤのうち9割がリサイクルされるということだが、さらに、安定した性能が担保されたリチウムイオン電池としてリーズナブルに再生されることで、よりクリーンな社会に貢献することを期待したい。