大久保が口にしたのは連動の重要性。コンビネーションが高まれば攻撃力アップは間違いない。写真:田中研二

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[J1リーグ2節]FC東京2-0大宮/3月4日(土)/味スタ
 
 1節で昨季王者の鹿島に勝ち、迎えたホーム開幕戦。66分に森重のミドルシュートがゴールネットに突き刺さり、90+1分には中島がこぼれ球に詰めて勝負を決めた。

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「2-0で開幕2連勝」という言葉だけを見れば、完勝したかのように映る。しかし、それが正しくないのは、選手の反応を見れば明らかだ。最終ラインからチームを引き締めた森重真人は言う。
 
「相手の調子が良かったのかは分かりませんけど、(自分たちは)個人としてもチームとしてもまったく良くなかった。特に前半ですね。無失点でしたけど、そんなに上手く守れたという印象は持っていない」
 
 右SBとしてフルタイム出場を果たし、明治大の先輩でもある瀬川祐輔とバチバチのバトルを繰り広げた室屋成も同様だ。
 
「前半は自分たちの時間帯がかなり少なかった。『絶対に失点したくない』と強く想ってプレーしていましたが、何回かかわされちゃいましたし」
 
 そんななか、ゴールはなくともパスで味方のチャンスを演出し、自らのシュートが中島翔哉の得点をアシストする形になった大久保嘉人は、機能不全気味だった攻撃に対する処方箋を口にした。
 
「もっと攻撃の形を詰めていかないとダメ。今はゼロに等しいんじゃないかな。今日の試合なんか、3点4点と奪えていてもおかしくない相手で、自分たちからミスをしにいっていた感じ。
 
 チャンスの時に足を止めてしまっていることが、このチームは多い。連動性が現時点ではかなり低いんだよね。もう1歩、2歩と動いておけば決定機が作れるのになって。すごくもったいないな、と思いながらプレーしていた」
 
 きっと、“Jリーグ最強の矛”とも評される川崎の超攻撃的サッカーのなかにいたからこそ、感じるのだろう。大久保の言葉が特効薬となれば……独走もあり得る!? なんて、少し気が走り過ぎか。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)