12年に千葉の指揮官を務めていた山形の木山隆之監督

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[3.4 J2第2節 千葉1-1山形 フクアリ]

 J2第2節が4日に開催され、フクダ電子アリーナではジェフユナイテッド千葉とモンテディオ山形が対戦した。劣勢の前半をスコアレスで折り返した山形は、後半8分にFW阪野豊史のゴールで先制。しかし、同15分に千葉のFW船山貴之にPKを決められ、1-1で引き分けた。2012年に千葉を率い、山形の新指揮官としてフクアリに帰還した木山隆之監督は、守勢の前半と攻勢の後半を「予想通りの試合」と振り返っている。

「大体予想通りというか、こういう試合になるんじゃないかなという予想は立てていました。正直言うと勝てたゲームだったと思うので、ちょっともったいないなと思う気持ちは残っていますけど、そこは次への課題として受け止めていきたいです。前半はジェフのゲームでしたが、ただ後半は我々のゲームになったんじゃないかなっていう気はしています。イコール、イーブンは仕方ないのかなとは思います」

 山形は前半の両サイドのバランスにやや偏りが見られた。突破力のある右ウイングバックのMF鈴木雄斗が積極的に攻撃シーンへ顔を出した一方で、前節の京都戦(2-1)で先制点をアシストした左のMF瀬川和樹は得意のクロスをほとんど繰り出せず。逆に千葉の右ウイングバックに入ったDF北爪健吾に対して後手を踏む場面も目立った。

 木山監督は「両サイドから行きたかったんですけど、左サイドは今日もうひとつ元気がなかった。力関係の中でおそらく(千葉の左WBホルヘ・)サリーナス選手っていうのは攻撃でいいものを持ってるけど、守備の危うさやスペースを空けてくれたりっていうのがあるのかなと。そこで推進力のある我々の右の方がちょっと勝っている」と分析。「逆に左の方はちょっといい状態で攻められなかった。両サイドから行きたかったんですけど、ちょっと左は今日…、冬とまではいかないけど湿った感じがしてもうちょっと頑張ってほしかったなと思います」と左右の偏りを独自の言い回しで表現した。

 後半に向けては「ポゼッションや立ち位置のところで2トップが縦になったり、(町田)也真人とか高橋(壱晟)のところが我々のボランチの横で受けることが多かった」という前半の千葉のビルドアップを受け、「前からプレッシャーをかけるよりも自分たちの陣形を縮めて、センターバックに持たれてもそんなに怖くないので、そこを閉じながら、相手の動きの量が減ってきた時にプレーの質が下がってくると思ったので、うまく引っ掛けてっていう形ができればなということは選手に伝えました」と守備で修正を施した。

「前半ほどは多分これなくなるんじゃないかなと思っていました。前半のジェフは、ホーム開幕戦だし勢いを持ってくると分かっていたし、そういうサッカーだと思うので、ちょっと耐える時間もあると。そこをなんとかしのげばと思っていました」。木山の予想通り前半を無失点に抑えた山形は、後半の立ち上がりからチャンスを作り出し、後半8分には右サイドを崩して先制に成功。しかし、得点からわずか7分後に千葉の船山に同点PK弾を許し、惜しくもクラブ史上初となる開幕連勝を逃した。

 一方、多くの時間帯で優位に立ちながらも勝ち点1を拾う格好となった千葉のフアン・エスナイデル監督は、「僕らがやりたいサッカーがよく見れた試合だと思います」とポジティブなコメント。「僕らがやりたいサッカーをできた時間帯もありましたし、その時間帯でゴールを決めることもできたと思います。ただ、僕らが証明したのは、これが進むべき道だということです。このような試合をすれば、必ず今までより多くの試合に勝つことができると信じています。選手の努力、試合に対する姿勢は本当に素晴らしいものです」と選手たちに称賛の言葉を送り、自分たちのサッカーに自信を深めていた。

(取材・文 阿部哲也)
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