(Bruno Girin/Flickr)

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 中国湖南省で取材していた英BBCの取材班は、警官から暴行を受け、さらに「不法な取材活動をしていた」との謝罪を強要させられた。被害を受けた同社ジャーナリストが3日、明かした。

 BBCの記者John Sudworth氏と同社取材班は、中国の農村で、強制土地収用により死亡した男性の遺族を取材しようとしていた。

 取材班が遺族の家に向かう途中、暴漢たち20人に取り囲まれた。記者たちは行く手を阻まれ、強く突き飛ばされたり、殴打されたりした。

 中国は、世界でひどく報道を制限された国の一つ。国境なき記者団によれば、報道の自由の低さは180カ国で176位。シリア、北朝鮮、トルクメニスタン、エリトリアの次に位置する。

 専制政治下の中国では、報道や出版が厳しく制限・検閲される。「こうなることは予期していた」とSudworth氏はBBCの記事で明かしている。

 この外国取材班への妨害は、3月に始まった2017年全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)準備期間に起きた。北京が最も「社会は安定(平穏)」であるように見せなければならない、神経を高ぶらせる期間でもある。

 BBC取材班に、のちに現れた警官と地方政府の役人2人に「暴力と脅威をともなう、悪い印象のふるまい」について謝罪する文書にサインさせられ、撮影した映像の削除を求められた。

 Sudworth氏ら取材班が中国取材のなかで、妨害する暴漢の様子を撮影したのは、今回で2度目。昨年11月は、民主的な選挙を試みる市民を取材しようとしていたところ、同様に妨害を受けて、インタビューできずに退去せざるを得なかった。

(翻訳編集・佐渡 道世)