市原悦子の様子を説明した熊野勝弘マネージャー

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 4日、都内で行われた俳優・林遣都主演の映画『しゃぼん玉』の初日舞台あいさつに、主要キャストで自己免疫性脊髄炎のため休養中の女優・市原悦子のマネージャーを務める熊野勝弘氏が急きょ登壇。熊野氏は、市原の現状について「現在、リハビリ専門の病院に転院し、本人も懸命にリハビリをやっています。食事もとるし会話もする、いたって元気。5月に退院の予定ですが、仕事復帰はもう少し時間がかかりそう。でも大丈夫です」と報告。明るい表情で会場に呼び掛けた。

 昨年11月に体調不良のため入院療養し、今年1月に「自己免疫性脊髄炎」との診断結果で治療休養が公表された市原。マネージャー・熊野氏(ワンダー・プロダクション代表取締役)は、約40年にわたって、二人三脚で市原の芸能活動を支えてきた。

 舞台あいさつのあと、取材に応じた熊野氏は「去年、手足にしびれがあるということで入院し、なかなか病名がわからなかったが、(病名がわかり)今年2月にリハビリ病院に転院しました。現在は手足のしびれはなくなっています」と快方に向かっていると話し、「リハビリ以外(の体調)は完璧です」と報告。「ただ事務所としては、免疫が落ちているので、再発も心配。5月予定の退院後も、すぐの仕事復帰はむずかしいのでは。とにかく、本人が本当に良くなってから、復帰してもらいたい」と市原の体調を見ながら復帰時期を考えたいと語った。

 この日の舞台あいさつには、主演・林のほか、共演の藤井美菜、相島一之、メガホンを取った東伸児監督、主題歌を担当した秦基博が登壇。テレビシリーズ「相棒」で監督を務め、本作が劇場作監督デビューとなる東監督は「撮影中、市原さんに『ねえ、監督。主演はハンサムだけど、こんなに地味なお話、誰が観るんでしょうね』と急に話しかけられ、ビックリした。(市原は)何てチャーミングな方なんだろうと思った」と、市原との撮影秘話を打ち明けると、林も「ちょうどデビュー10年に当たるタイミングに、市原さんや綿引(勝彦)さんのような偉大は俳優さんと一緒に作品を残せたことは、生涯、自分の中に残る作品になったと思います」と本作への熱い思いを披露。大きな拍手を浴びた。

 本作は、直木賞作家・乃南アサのベストセラー小説を原作に、親の愛を知らずに育ち、通り魔や強盗傷害を繰り返す無軌道な若者・伊豆見翔人(林)が、逃亡先で出会った老婆スマ(市原)や村の人々の優しさに触れ、人として更生していく姿が描かれる感動作。(取材/岸田智)

映画『しゃぼん玉』はシネスイッチ銀座ほかで全国公開中