■大敗したバルセロナは

 サッカーのヨーロッパチャンピオンズリーグ、決勝トーナメント1回戦1stレグ。今節は大量得点の試合が目立った。バイエルン・ミュンヘン対アーセナルは5-1、マンチェスターシティー対ASモナコは5-3など打ち合いが多かった。中でも度肝を抜かされたのがバルセロナだ。

 敵地でパリ・サンジェルマンに4-0という大敗を喫してしまったのだ。香川が所属するドルトムント、岡崎が所属するレスター・シティーの試合のみ1点差で他の試合は2点差以上ついた。8試合も行われてドローが無いのも非常に珍しく「スペタクル」と言っても過言ではない。

 バルセロナに焦点を当ててみるとする。世界に最もファンがいるサッカークラブは恐らくレアル・マドリードかバルセロナだろう。そんなバルセロナが準々決勝に駒を進められるかに世界のサッカーファンが注目する。チーム状況などは度外視で、単にデータをとった場合、4点のビハインドから逆転し次のステージへ進んだチームは0である。

■統計の数値を掘り下げる

 過去に1stレグで、4-0で終わったチームは延べ58チームあった。そのすべてのチームがそこで敗退をしている。つまりデータだけで見たらバルセロナは確実に敗退するのだ。しかし4点差をひっくり返したという例はある。アウェーゴール方式により過去に一度だけ5-1から逆転した試合が1試合だけあるのだ。

 とは言え80試合で1試合だけの話で、確率で言うと1.2%程度のものだ。アウェーで1点も取っていないバルセロナとしては90分以内(正確に言うとロスタイムを合わせると95分程度だが)に4点以上取らなければいけない。その上でさらに延長なり、PK戦なりでも勝たなければいけない。

■それでも何が起こるか分からない

 それでも何が起こるか分からないのがサッカーだ。実際英国大手ブックメーカーであるウィリアム・ヒルが出した次節進出のオッズを出した。なんと4点差もアドバンテージがあるにもかかわらずパリ・サンジェルマンのオッズは1.05もあるのだ。単純計算すると20回に1回はこの絶望的状況にも関わらずバルセロナが次節に進むと思われている。

 同じ4点差のバイエルン・ミュンヘンのオッズが1.00倍なのでいかにバルセロナへの期待が凄いかということが分かる。過去のデータでは0%でも「バルセロナならもしかしたら」という思いがあるのだろう。バルセロナが次節進出すると言うことになったら新たな伝説として名を刻むことだろう。

 2ndレグは日本時間で9日の4時45分に行われる。