魚喃キリコ氏の代表作を臼田あさ美の主演で実写化! (C)魚喃キリコ/祥伝社フィールコミックス

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 漫画家・魚喃キリコ氏の代表作「南瓜とマヨネーズ」の実写映画化が発表され、臼田あさ美が「桜並木の満開の下に」以来5年ぶりに主演を務め、「パビリオン山椒魚」「ローリング」で知られる鬼才・冨永昌敬監督がメガホンをとっていることがわかった。16年10月1〜26日に下北沢を中心に都内近郊で撮影を行った本作。映像化された自作をひと足早く鑑賞した魚喃氏は「みごとにのまれた、感謝!」と太鼓判を押している。

 原作の世界観を忠実に再現した本作は、脆く崩れやすい日常の大切さ、そして女性の切ない恋模様をリアルに描出する等身大の恋愛映画。生活費を稼ぐため、密かにキャバクラで働く女性ツチダ(臼田)が、夢を追い続けるミュージシャン志望の恋人・せいいちと、自由奔放で女好きな元カレ・ハギオの間で心が揺れ動く様を描く。せいいち役を太賀、冨永監督とは「パビリオン山椒魚」以来約11年ぶりのタッグとなるオダギリジョーがハギオ役を演じる。そのほか、清水くるみ、光石研、浅香航大、若葉竜也、大友律、岡田サリオらが出演し、やくしまるえつこが音楽監修&劇中歌制作を担当している。

 臼田は「ツチダとして過ごした時間、せいちゃんが太賀さんだったこと、ハギオがオダギリさんだったこと、すべてが尊くて、大切で嬉しいです」と充実した撮影だったことを告白。4年前にオファーをしてくれた冨永監督との仕事を振り返り「やっとの想いで特別な日常を収めました。1999年に魚喃キリコさんが誕生させたツチダが2017年の今も相変わらず元気にやってます」と語っている。

 撮入に際して原作を読んだ太賀は「自らの感情のわからなさに立ち止まる登場人物に強烈に共感を抱きました」と感想を述べ「この原作のもつ普遍的な尊さがどうか映画にも宿ってくれ」という思いで作品づくりに励んだ。冨永組での経験は「役者としてはあまりにも濃密で幸せな時間で、撮影を終えた今でも、心地の良い余韻がまだ残っています」と明かしている。

 冨永監督は「ツチダの涙とせいちゃんの歌声と、二人の爽快な敗北」が結末になるとしながらも「ネタバレ全然してません」と自信たっぷり。「この映画が目指したのは、結末を先に知ってもまったくネタバレにならない魚喃さんの作品の、とりわけその描写の強さ」だと理由を説明し、そのキーとなるツチダ役の臼田について「似ているのは顔だけではなかった気がします。ツチダは臼田さん以外ありえません。臼田さん本人もそう思ってるはずです」とコメントを寄せている。

 「南瓜とマヨネーズ」は、11月から東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開。