しばしば中国国内の奇抜なデザインの建物が国内外で話題となるが、中国の人からしてみれば、日本の都会に立つ建物の一部こそ、非常に奇抜に見えるのかもしれない。それは、狭い土地を有効活用して建てられた、非常に薄いビルたちである。(イメージ写真提供:123RF)

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 しばしば中国国内の奇抜なデザインの建物が国内外で話題となるが、中国の人からしてみれば、日本の都会に立つ建物の一部こそ、非常に奇抜に見えるのかもしれない。それは、狭い土地を有効活用して建てられた、非常に薄いビルたちである。

 中国メディア・今日頭条は1日、「まるで紙のように薄い、日本版の蝸居」とする記事を掲載した。「蝸居」とはカタツムリの家、すなわちとても狭い居住空間の事を指す。記事は、日本の都会でしばしば見られる幅の非常に薄いビルの写真を複数枚掲載している。

 そのうえで「高層ビルの間に挟まれた小さなビルは、とても可愛らしい。都会の高い物価、そしてちょっとしたスペースも十分に利用しようとする日本人の習慣が、これほどまでに小さな住居を生む原因になっているのだ」、「こんな紙のように薄い住居は、他の場所で見ることは本当に難しい」などと説明した。

 また、多くの人が通勤距離が長くなることや、生活の利便性が失われることを嫌って、「広い家に住めなかったとしても、郊外に家を買いたがらない」とも解説している。

 居住空間は、広ければ広いほど快適というものではなく、生活する人数によって快適な広さは変わってくるものだ。とはいえ、日本人が見ても「これは薄すぎだろう」と思う建物が結構あるのも事実。そんな超極薄の建物を実際に見た中国の人の驚きはさぞや大きいことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)