1日、韓国・聯合ニュースは、かつて隆盛を誇った韓国のファミリーレストラン業界が今や下降の一途をたどっていると報じた。写真はOUTBACK STEAKHOUSE。

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2017年3月1日、韓国・聯合ニュースは、かつて隆盛を誇った韓国のファミリーレストラン業界が今や下降の一途をたどっていると報じた。

1986年のソウルでのアジア大会や88年のソウル五輪を経て外食市場の成長とともに韓国に上陸した西洋式のファミリーレストランは、88年3月、ソウル・新沙洞(シンサドン)に開店したミドパ社の「ココス」に始まった。以降、「TGIフライデーズ」や「OUTBACK STEAKHOUSE(アウトバック・ステーキハウス)」など、多くのファミリーレストランが若いカップルや家族連れの客でにぎわってきたという。

しかし2000年代半ば以降業績が振るわず、業界トップだった「OUTBACK」の場合、全盛期に108店舗を誇るも営業難により2013年に私募ファンドに売却、昨年10月時点で72店舗まで減少している。

業界の専門家らはこの理由として、景気低迷の長期化による若者の就職難の深刻化と結婚率・出生率の低下、消費者ニーズの変化などを挙げている。主な顧客層だった20〜30代の購買力が就職難により低下、結婚も晩婚化の傾向が強くなったため、比較的高い価格帯のファミレスに行きにくい人が増えたとの分析だ。実際に、公務員試験を準備中のパクさん(30)は「食事は主にカップ麺やコンビニ弁当で済ませている。就職もできず懐にお金もない、それに一緒に行く人もいないし、ファミレスに行くことはない」と話している。

またある業界関係者は、同様の理由に加え「グルメ番組の流行などにより消費者ニーズが多様化したこと」を原因の一つに挙げた。会社員のキムさん(32)は「外食することがあればネットで人気のおいしいお店を探すので、あえて個性もなくコスパも低いファミレスには行かない」と話している。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「ファミレスが落ちぶれた理由:コスパ悪過ぎ」「まずくて高いから行かないだけ」「手頃なバイキングレストランに淘汰(とうた)されたね」とコスパの悪さを指摘するコメントが圧倒的に多く寄せられている。

また「2000年ごろまではファミレスがラグジュアリーな文化だと思ってたけど、情報や味覚の発達によりそのお金を払ってまで行くところじゃないと悟った」「今の20〜30代はおいしくてサービスが良ければ高くても食べる」「最近の人たちは外にあまり出ないからね」と嗜好(しこう)や社会の変化を指摘する声も。

さらに「韓国人に似合わないことはもうやめて。上陸しては煙のように消えていく飲食文化」と嘆くコメントや、「すかいらーくやココス、覚えてる人いる?」「他に比べて安かったよね」とかつてあったファミレスを懐かしむ声もあった。(翻訳・編集/松村)