Popular Science:砂漠をさまよえば、重篤な脱水症になる危険がありますが、そこまでの極限状態でなくても、運動をやりすぎたり、水を十分に飲まないことでも、重度の脱水症に陥る可能性があります。

人体の55%〜65%は水分です。水は、脳が働き、血液が流れ、筋肉が動くために必要不可欠な成分なのです。スピンクラスで汗を流したり、ビーチで1日を過ごしたり、喉の渇きを無視していると、何が起きるでしょうか? 運動量、気温、汗のかきやすさなど、状況にもよりますが、いちど脱水症になると、体は短時間のうちに危険な状態に陥ります。

ステージ1:のどの渇き


水分の喪失量:体重の2%。体重が170ポンドの人(77.1kg)なら3ポンド(1.4kg)。室温の高い部屋で、水分をとらずにキックボクシングを1時間すると、これくらいの汗が体外に放出されます。

現象:のどが渇きはじめると、体は内部に残っている水分を守ろうとします。腎臓が膀胱に送る水分を減らすため、尿が濃くなります。汗をかかなくなり、体温が上昇します。血液が濃くなり、血流量が減少します。酸素レベルを維持するために、心拍数が高まります。


ステージ2:失神


水分の喪失量:体重の4%。 体重が170ポンド(77.1kg)なら7ポンド(3.2kg)。過酷な暑さの中で水分を補給せずに自転車に3時間乗るか、2日間水をまったく飲まないと、このくらいの水分を喪失します。

現象:血液が濃縮され、血流量が減少し、皮膚が萎縮します。血圧が低くなり、失神する危険が高まります。汗が出なくなり、体温が異常な上昇を示します。


ステージ3:臓器の損傷


水分の喪失量:体重の7%。 体重が170ポンド(77.1kg)なら12ポンド(5.4kg)。水分を補給せずにホットヨガを8時間やると、このくらいの汗が放出されます。

現象:体が血圧を維持することが難しくなります。生き延びるために、体は腎臓や腸など一部の臓器への血流量を減らし、結果、臓器損傷が起こります。血液を濾過する腎臓にダメージがあれば、老廃物が急速に蓄積されていきます。


ステージ4:死


水分の喪失量:体重の10%。 体重が170ポンド(77.1kg)の人なら、17ポンド(7.7kg)。水を飲まずに5日間過ごすか、気温32℃で水分補給なしで11時間走ったときと同じくらいの喪失量です。

現象:ただちに水を飲まなければなりません! 体温の調整ができなくなり、重要臓器がオーバーヒートする危険があります。肝不全になれば、おそらく死に至ります。症状が少し軽ければ、血液中に毒素が溜まっていき、検視官は死因を腎不全と判定するかもしれません。


This is what happens to your body as you die of dehydration|Popular Science

Claire Maldarelli(訳:伊藤貴之)
Photo by Shutterstock