「シン・ゴジラ」が日本アカデミー賞を席巻!

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 第40回日本アカデミー賞の授賞式が3月3日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、「シン・ゴジラ」が最優秀作品賞、最優秀監督賞をはじめとする7冠に輝き、幕を閉じた。総監督の庵野秀明はスケジュールの都合で欠席したが、樋口真嗣監督が顔を朱に染めながら精いっぱいの喜びを伝えた。

 東宝が12年ぶりに製作し、興行収入80億円を突破する大ヒットを飾った「ゴジラ」映画が、日本アカデミー賞を席巻した。最優秀作品賞、最優秀監督賞のみならず、技術部門も軒並み戴冠し、5部門に名を連ねた。同作のエグゼクティブ・プロデューサーを務めた東宝の山内章弘氏は、ブロンズを抱え「こんなに重いとは思いませんでした。特撮、怪獣、シリーズものってジャンルの中に押し込めようとするなかで、こんなに評価して頂いてありがとうございます」と相好を崩した。

 女優の2部門で輝きを放ったのは、中野量太監督の「湯を沸かすほどの熱い愛」だ。末期がんで余命宣告を受けた母親と愛娘を演じた宮沢りえと杉咲花が、最優秀主演女優賞と最優秀助演女優賞を受賞。中野監督が強いこだわりを持って執筆したオリジナル脚本が宮沢の目に留まり、一気に映画化へ突き進んだという経緯がある。それだけに、レッドカーペットを練り歩いた後に舞台公演のため会場をあとにした宮沢が最優秀主演女優賞に輝くと、杉咲とともに登壇し喜びを爆発。宮沢に関連した「素敵な話」を披露したが、「りえさんの前で言いたかった。誰か、伝えておいてください」とぼやいてみせ、照れ笑いを浮かべていた。

 また、国民的大ヒットアニメ作品となった「君の名は。」の新海誠監督が最優秀脚本賞を制した。これは、アニメ映画としては史上初の快挙となる。なお、最優秀アニメーション作品賞は「この世界の片隅に」の名が読み上げられた。片渕須直監督は、諦めないことの重要さを真摯な面持ちで説いていた。

 受賞作品リストは下記の通り。

最優秀作品賞:「シン・ゴジラ」
最優秀監督賞:庵野秀明、樋口真嗣(「シン・ゴジラ」)
最優秀主演男優賞:佐藤浩市(「64 ロクヨン 前編」)
最優秀主演女優賞:宮沢りえ(「湯を沸かすほどの熱い愛」)
最優秀助演男優賞:妻夫木聡(「怒り」)
最優秀助演女優賞:杉咲花(「湯を沸かすほどの熱い愛」)
最優秀脚本賞:新海誠(「君の名は。」)
最優秀撮影賞:山田康介(「シン・ゴジラ」)
最優秀照明賞:川邉隆之(「シン・ゴジラ」)
最優秀美術賞:林田裕至、佐久嶋依里(「シン・ゴジラ」)
最優秀録音賞:中村淳、山田陽(「シン・ゴジラ」)
最優秀編集賞:庵野秀明、佐藤敦紀(「シン・ゴジラ」)
最優秀音楽賞:RADWIMPS(「君の名は。」)
最優秀外国作品賞:「ハドソン川の奇跡」
最優秀アニメーション作品賞:「この世界の片隅に」
新人俳優賞:杉咲花、高畑充希、橋本環奈、岩田剛典、坂口健太郎、佐久本宝、千葉雄大、真剣佑
話題賞:作品部門;「君の名は。」、俳優部門:岩田剛典(「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」)