独北部ウォルフスブルクの本社で撮影された自動車大手フォルクスワーゲンのロゴマーク(2016年11月22日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)による排ガス規制逃れが健康に与える影響を調べた結果、2008~2015年に独国内で販売された自動車260万台が引き起こす汚染により、欧州で1200人が早死にする可能性があるとする研究が、3日付の英学術誌「エンバイロメンタル・リサーチ・レターズ(Environmental Research Letters)」に掲載された。

 調査に参加した米マサチューセッツ工科大学(MIT)によると、規制逃れによって発生する超過分の排ガスによって10年ほど命が短くなる人が出る可能性があり、研究者の推計によると欧州で1200人が早死にするという。

 また調査結果によると、死者1200人のうち推計500人が独国内で、また残りはポーランド、フランス、チェコといった近隣諸国で早死にすることになるという。

 同じ研究チームは以前、米国で販売されたVWの自動車48万2000台による規制を超過した排ガスで、米国人60人が早死にするとの調査結果を発表していた。

 VWは排ガス検査に不正合格するためのソフトウエアを、約1100万台のディーゼル車に搭載していたことを2015年に認めた。論文の執筆者らによると、もしVWがドイツ国内で販売された規制逃れの車すべてを、今年末までにリコールもしくは新部品の追加で対応することができれば、「2600人のさらなる早死にと、それに付随する41億ユーロ(約5000億円)の医療コストを回避しうる」という。
【翻訳編集】AFPBB News