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12000mAhの大容量モバイルバッテリー。しかもソーラーパネル付き



PB-P8

メーカー:AUKEY

製品ジャンル:モバイルバッテリー

実勢価格:2999円



【連載企画】 ちょっと気になる“アレ”実際に試してみました!

DIGIMONO!スタッフが気になっていた製品を実際に試してみるレビューコーナー。定番デジタルグッズからちょっとした小物やサービスまで、ジャンルを問わず幅広く取り上げていきます。



ソーラーパネルで電気料金ゼロ充電……とはいきません



スマホと一緒に持ち歩くアイテムのNo.1といえば、モバイルバッテリーが挙げられるでしょう。「Ingress」や「ポケモンGO」など、常に起動しながら楽しむアプリが登場してからその存在感を増し、今や、持っていない人はいないというくらいメジャーなアイテム。軽量なものから20000mAhを超える大容量、デザインに凝ったものなど数多くの製品があり、どれを選ぶか悩んでしまいます。

そんな中、少し変わった機能を搭載しているのが、AUKEYの「PC-P8」という製品。普通、USBから充電を行うのが一般的ですが、この製品はソーラーパネルを搭載し、太陽光でも充電できるというのが特徴です。災害時はもちろんですが、キャンプや旅行など、屋外で活動するとどうしても充電するタイミングが難しくなるもの。太陽光で充電できればこの問題が解決できるかもしれません。



▲ソーラーパネルで充電可能ですが、USBケーブルも付属しています。

……などと煽ってみましたが、ソーラーパネルの発電能力はそれほど高くなく、実際に記載されている数値では“1時間で5V 200mAh”に過ぎません。モバイルバッテリーの容量が12000mAhなので、ゼロからフル充電まで理論的には単純計算で最短60時間かかりますね……これって現実的ではないですよね。



▲メーカーサイトで確認するとソーラーパネルの給電能力は1時間で5V 200mAh。お、おう……。

と言うわけで、実際どの程度、太陽光で充電できるのかを試してみましょう。まずはバッテリーを空にします。次に薄曇りの中、朝の9時から12時まで約3時間ほどベランダの手摺付近に置いて発電。バッテリーを50%まで消費させた『iPad mini 4』を接続し、どこまで充電できるかで試してみました。

その結果はというと……『iPad mini 4』のバッテリー表示が50%から53%までアップ。2〜3%ほどとはいえ、ちゃんと太陽光で発電した電力で充電できましたよ!



▲3時間の太陽光充電で『iPad mini 4』のバッテリー約3%分。まあこんなもんでしょう。

太陽光だけで常用することは、正直無理ですが、ほんの少しでも回復できたのは事実。有事の際は、この能力がきっと役立ってくれるに違いありません。今回はあまり考えずに平置きしましたが、太陽に対する角度を変えたり、影ができにくい場所に置くなど工夫すれば、同じ時間でより多くの充電ができそうです。

普通のモバイルバッテリーとして見ると十分実用的な性能



最初に特殊な機能を取り上げてしまいましたが、モバイルバッテリーとしての機能や性能はもちろんしっかりとしています。例えば、ゴミなどが端子に入り込まないようにするキャップ、LEDライトの装備、残量を簡単にチェックできるサイドボタンなどを装備。キャップはクルクルと回転するタイプなので、ケーブル接続時にジャマにならないのがいいですね。



出力は1Aと2.4Aの2つ。2.4Aの方は青い端子となっており、ひと目でわかります。タブレットや急速充電したいスマホなどは2.4Aにつなぎ、モバイルルーターなど、出力が必要ないものをつなぐ場合は1Aの方を使うといいでしょう。もちろん同時出力ができますので、2台のデバイスを同時に充電できます。

気になるバッテリーの残量ですが、これは側面のオレンジ色のボタンを押すことで確認できます。ボタンを押すと4つあるLEDが点灯し、光る数によって残量が確認できる仕組み。スマホのようにパーセントで細かく表示してくれるわけではありませんが、目安としては十分でしょう。



少し気になったのが、12000mAhと大容量でソーラーパネルまで搭載しているのに、3000円を切る低価格ということ。安くて文句をいうのはおかしいですが、本当に12000mAhもあるのかな、と疑ってみたくもなります。そこで、ゼロまで使い切ったあとでUSB用の簡易電力計を接続してバッテリー容量確認しながら充電してみました。

ときどき充電量をLEDでチェックしながら充電していたのですが、2500mAhほど充電したところで早くもLEDが3つ点灯となりました。LED表示がリニアだとすれば最終的には3300mAh程度になってしまい、公称の3分の1にも届きません。少し不安に感じながら続けていると約2時間で4000mAhを突破しましたが、まだLEDは3つ点灯です。結局、LEDが4つとも点灯するようになったのは9000mAhを超えた時点でした。LEDの表示は、かなり大雑把なようです。点灯する数が2つ以下になったら、そろそろ充電を考えたほうが良い感じですね。



ちなみにLEDが4つ点灯したので満充電かと思ったのですが、公称値よりまだだいぶ少ないです。充電もまだまだ続いているようでしたので続行してみたところ、最終的には12399mAhまでアップ。フル充電までにかかった時間は8時間25分でした。充電に使う電流値は10000mAhを超えたあたりで徐々に下がってきますし、毎回フル充電するとバッテリーの寿命が短くなるという話もありますので、LEDが4つ光ったところでやめておいても良さそうですね。

非常用持ち出し袋に忍ばせてもいいかも?



12000mAhといえば普通のスマホなら2〜3回はフル充電できる容量。ひとつカバンに放り込んでおけば、バッテリーの残量を気にせず思いっきりポケモンGOが楽しめます。

重量は275gと軽くはないですが、12000mAhの容量を考慮すれば一般的ですし、普段から持ち歩ける重さです。ソーラーパネルを使った充電はおまけ程度の能力とはいえ、いざというときに太陽光発電もできるというのは心強く、他の製品と比べアドバンテージがあります。モバイルバッテリーは数がありすぎてどれを選べばいいのかわからない、というのなら、こういったちょっとした機能の差で選ぶのもアリだと思いますよ!

文/宮里圭介

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AUKEY公式サイト

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