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"家の近くにスーパーがない""通勤時間の電車に絶対座れない""出勤前のエレベーターでの行列待ち"などなど、日々の生活には「不満」はつきものだ。そんな不満にポイントがつくと言うのであるなら人気があると言うのも頷ける。

不満買取センターは、2015年3月からWebサイトや無料のスマートフォンアプリで投稿された「不満」の買取りを行っている。投稿された不満は、内容に応じて1から10ポイントが付加され、500ポイントからギフト券と交換できる。これまで買い取られた不満は、今年の2月27日時点で550万件以上にのぼり、累計会員数は35万人に達するという。収集された「不満」は、マーケティングデータとして商品やサービスの改善、VOC(Voice Of Customers)解析サービスや、不満情報のビッグデータとして利用されている。

"不満のない社会の創出"を掲げる不満買取センターとシステム研究機構 国立情報学研究所は先月27日に、収集した不満データを社会に還元するために作成した「不満カテゴリ辞書データ」の無償提供を開始したことを発表している。

無償提供される「不満カテゴリ辞書データ」は、投稿された不満の中から約300万件を抽出し、特定のカテゴリ毎に頻出する不満単語をまとめたもの。データは、「カテゴリ」「単語」「単語のカテゴリ所属スコア」の三つで構成されており、カテゴリは総務省の日本標準産業分類を参考に同社が作成したもので、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)のNIIデータセット共同利用研究開発センターの「情報学研究データリポジトリ(IDR)」を通じて提供される。Webサイトから申請して入手する形で、公式サイトには約90万単語がJSON形式で公開されることが掲載されている。

公開された「不満カテゴリ辞書データ」は、一般人の不満から発信された社会情勢を反映した特徴的なデータで機械学習モデルの作成での活用が期待できるという。"課題"を解決することが"サービス"であるならば、不満にはビジネスの種も隠れているのではないだろうか?

(竹中貴一)