授乳中、何してる?

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医療機関や自治体から配布される育児のための資料やポスター、育児書に、「授乳中はスマホを見ないように」という呼びかけが多く見られます。ところが、ママたちから反論が続出。twitterでは「#授乳中何してる」タグが盛り上がりを見せています。

手持ち無沙汰な授乳タイムをどう過ごす?

発端は、富山県が配布した「親学びノート(乳幼児編)」です。「授乳中にスマホ?」と題されたページには直接的な表現はないものの、「授乳中に、スマホを使用したことがありますか?」「授乳中、赤ちゃんはどんなことを考えていると思いますか?」などの問いかけが。ママたちは、この表現にスマホを使うのが悪い行いであるような印象を受けた様子です。

「えっ今度は授乳中のスマホまで責められるんですか。父親はオムツ交換だけで褒められるのに、母親は1日合計1時間以上の授乳中、スマホ片手にボーッとすることすら許されないのか」
「スマホやケータイが無かったころって、ずっと赤ちゃんの目を見て授乳してたんだろうか。そうやって育った子は、今立派に育ってるのだろうか」
「赤子が泣き止んでて抱っこしながら揺らす必要なくて自分も座ってられる貴重な時間が授乳中だよ......好きなことさせとくれよ......もう母親追い詰めるのやめておくれ」

といったコメントで、苛立ちをあらわにしています。

育児書では、「授乳は赤ちゃんとママの大切なスキンシップの時間」だとし、「赤ちゃんの顔を見ながら授乳しましょう」と書かれています。

ところが、授乳時間は意外に長く、個人差はありますが中には30分以上、おっぱいをくわえたままの赤ちゃんだっています。

ママじゃないと知らないこの現実――、ママたちはこの時間に何をしているのでしょうか?

twitterの「#授乳中何してる」タグには、スマホを見るというコメントのほか、テレビを見る、本を読む、ゲームをするといった意見が出ました。そもそも、アカウントを持って更新している時点で、授乳中のスマホ使用率は高そうなママツイッターたちです。

ただ、密室でママと赤ちゃんが長い時間2人きりで過ごすことが多い今、スマホは外の世界とママをつなぐツールになっていたり、ストレス発散の役割を果たしているのが現実でもあります。

「スマホやTVがなかったら、間違いなく育児ノイローゼになってたわ、私」
「『乳児 寝ない』『乳児 げっぷ させ方』『生後○ヶ月 授乳 回数』とかさ。とにかくいろんなことが心配で仕方なかったし、その当時もスマホいじるなとかあったから後ろめたい気持ちでググってた」

昔なら、お姑さんに聞いていたような相談も、スマホで解決するのがイマドキのママ。罪悪感がありながらもスマホを見ている人もいるようです。

正しい授乳法は、目を合わせない

スマホの有無はともかく、実は「顔を見ながら授乳」ということについて、否定的な見方もできます。

WHOの指導にもありますが、正しい授乳方は、赤ちゃんがおっぱいに顔を埋めるように、真正面から向き合います。赤ちゃんからママの顔が見えるということは、斜めになっている証拠。「チラ見」ならまだしも、じ〜っと見つめ合いながらの授乳は、おかしな姿勢ということになります。

記者は、長男を出産した病院で授乳中に下ばかり見ていたら、ベテラン助産師に「肩が凝って血流が悪くなり、おっぱいの量も増えないわよ。ゆったり胸を張って遠くを見るように」と言われた経験があります。

どんな形にせよ、赤ちゃんにとって一番重要なのは、ママがリラックスしていること。たまのスマホやテレビは許してあげてもいいのかも。