スナップ上場 「20代ビリオネア起業家」たちの歴史的快挙

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スナップ共同創業者のエヴァン・スピーゲル(26)とボビー・マーフィー(28)らは同社のIPOにより、二人合計で28億ドル(約3200億円)の資産を増やした。スナップチャットを発明した彼らは今回の上場により、世界の30歳未満のビリオネア起業家の中で二人しかいない、上場企業のオーナーを務める人々になった。

スナップチャットを運営するスナップ(Snap Inc.)は3月2日、ニューヨーク証券取引所に上場した。同社のIPOはここ数年のテック業界で最も注目を集めた。上場の前日、売り出し価格は17ドルに設定され、企業価値は240億ドルだった。2日朝にスナップ株は24ドルの初値をつけ、41%の上昇となった。株価はその後さらに3%の上昇を遂げ、24.48ドルで取引を終了。スナップの時価総額は283億ドル(約3.2兆円)に達した。

スピーゲルとマーフィーは、それぞれ18%のスナップ株を保有しており、当日の取引終了後の各自の推定資産額は54億ドル(6180億円)に達した。二人はIPOに際し各1600万株を売却しており、税引き後金額で2億ドルを得たと推定される。フォーブスは過去に彼らの資産額を40億ドルと試算したが、これは当時のスナップの企業価値180億ドルをベースとしたものだった。

二人はスナップの議決権の88.5%を持っている。売却したクラスA株も議決権とは関わりの無いもので、今後もスピーゲルとマーフィーが会社を支配していくことに変わりはない。

ともに20代のスピーゲルとマーフィーは、世界の富豪ランキングで急浮上した。スピーゲルがフォーブスのビリオネアリストに初登場したのは2015年の3月で、当時の資産額は15億ドルだった(当時、スナップチャットの企業価値は100億ドルとされていた)。

現在26歳のスピーゲルは当時、世界で最も若いビリオネア起業家だった。その後、2016年11月に彼よりも2ヶ月若い決済会社ストライプの共同創業者ジョン・コリゾンの資産額が10億ドルを突破し、最年少ビリオネアの地位は奪われた。(ストライプは現在も非上場企業)

スナップの上場が成功し、スピーゲルとマーフィーらは巨大な富を得た。このことはユニコーンと呼ばれる未上場企業の株式を保有する、マーク・ザッカーバーグらを筆頭とした米国の16人のビリオネアたちにも良い報せと言える。彼らは未上場ながら既に企業価値が10億ドルを突破したウーバーやエアビーアンドビー、Palantirやストライプ等の株式を保有している。