犬や猫などのペットの薬を幼い子どもが誤飲する事故が意外に多いことが、米国小児学会の機関誌「Pediatrics」の2017年3月号に掲載された報告で明らかになった。

研究グループでは、「特に幼児の健康に悪影響を及ぼした例はないが、ペットの薬を含め、すべての薬剤は子どもの手の届かない所に置くべきだ」と注意喚起をしている。

ペットの皮膚に塗った薬が子どもの肌に付く

同誌の論文要旨によると、報告を発表したのは米オハイオ州のセントラル中毒センター。15年間にわたって同センターに寄せられた電話による、幼児の動物薬誤飲事故などの相談内容を分析した。それによると、約1400件以上の相談があり、そのうちの87%が5歳未満の子供によるもの。96%が自宅で手当てを受け、子どもに長期的な悪影響はなかった。

相談内容で最も多いのが、ペットが吐き出した薬を飲んだり、ペットが残した薬の入ったエサを食べたりしたケースだ。また、ペットと遊んでいる時に、ペットの皮膚に塗った薬が子どもに肌に付くケースも多い。研究グループは、(1)ペットが服薬している時は子どもに近づかないようにさせること(2)人間とペットの薬を分け、常に子どもの手の届かない場所に保管することが大事だと指摘している。