中国の現代美術家アイ・ウェイウェイ氏 写真:ロイター/アフロ

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 中国の現代芸術家アイ・ウェイウェイ氏が難民問題を追ったドキュメンタリー映画「ヒューマンフロー」を監督し、発表することがわかった。

 同作は、1年間にわたって撮影されたヒューマンフローはアフガニスタン、バングラデシュ、フランス、ギリシャ、ドイツ、ハンガリー、イラク、イスラエル、イタリア、ヨルダン、ケニア、レバノン、マケドニア、マレーシア、メキシコ、パキスタン、パレスチナ、セルビア、スイス、シリア、タイ、トルコで25のクルーが撮影。叙事詩的な映像で今日の世界的な難民危機の人間を映し出す。

 アイ氏は「『ヒューマンフロー』は個人の旅、われわれの時代の人間性の条件を理解するための試みである。この映画は人権の価値に対する深い信念によってつくられている。この不確実性の時代に、われわれは1つなのだから、より多くの寛容さ、思いやり、相互の信頼を必要としている。そうでなければ人間性はさらに大きな危機に直面するだろう」とコメントを寄せている。これまでにアイ氏は、社会問題、政治問題ついて20本のドキュメンタリーを発表している。

 中国政府を批判する作品で知られるアイ氏は、現在ベルリンを拠点に活動。昨年は、難民のライフジャケットを用いた大規模インスタレーションをウィーンやベルリンで発表し、地中海を渡ってヨーロッパへ向かう途中で命を落とした難民の惨状を訴えた。

 「ヒューマンフロー」は、現在ポストプロダクション中で、今夏の公開が予定されている。