『アサシンクリード』のマイケル・ファスベンダーを直撃

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『X-MEN』シリーズのマグニートーから、『SHAME -シェイム-』(11)のSEX依存症患者、『それでも夜は明ける』(13)の残酷な支配人に至るまで、体育会系・文化系・セクシー系問わずオールマイティにこなせる演技派スター、マイケル・ファスベンダー。今回彼が、世界的人気ゲームの実写映画『アサシン クリード』(3月3日公開)で初来日を果たした。

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ファスベンダーが演じたのは、記憶をなくした死刑囚カラム・リンチ。遺伝子操作(アニムス)でDNAに眠る祖先の記憶を呼び起こされ、その記憶を追体験させられる。実はカラムの祖先は、ルネサンス期のスペインでテンプル騎士団と対立していたアサシン教団の一員だったのだ。彼は現在と過去を行き来し、歴史に隠された謎に挑んでいく。

メガホンをとったのはファスベンダーの主演映画『マクベス』(15)でも組んだジャスティン・カーゼル監督で、同作で共演したマリオン・コティヤールとも再共演している。「チームワークがすでにできあがっていたので本当にやりやすかったよ」と言うファスベンダーは、本作のプロデューサーも兼任した。「以前もう少し規模の小さい映画をプロデュースしたことはあったけど、これだけの大作のプロデューサーを務めるのは初めての経験で、すごく学ぶことが多かった」。

CGではなく生身の肉体を駆使したアクション大作にするというのは、ジャスティン・カーゼル監督の強いこだわりでもあったよう。「監督としてはゲームの世界観をリアルなものにしたいという思いがあった。実際に生身の人間でどれだけできるのかをテストしていったんだけど、非常に良いチームだったのでほとんどできたよ。いま、アクション映画は90%くらいCGを使うんだろうけど、そういう意味では見た目も違う新鮮な映画になるんじゃないかと思ったんだ」。

カラムは驚異的な身体能力を持つ伝説のアサシンということで、ファスベンダーは飛ぶ、登るなどアクロバティックな動きを基本としたパルクールに初めて挑んだ。「初めてやるにしては少々年齢が行き過ぎていると思ったけど、自分にはすごく合っている感じがしたよ。僕は子どもの頃から走ったり何かによじ登ったりすることが大好きだったから」。

アクションのトレーニングは撮影に入る2か月前から行い、4か月間の撮影期間中もずっとやり続けていたと言う。「週5〜6日、朝ジムへ行って1時間半くらい体力作りをしたよ。それからパルクール、スタント、殺陣をやっていったんだ。元々トレーニングをすることはあまり好きじゃないし、機械でずっとやっているとジンマシンが出そうになっていたんだ(苦笑)。でもいまは楽しめるようになってきたかな。ジムは体を鍛えるためというよりは精神面で良いトレーニングになると思う」。

毎回ファスベンダーの演じる役柄の守備範囲の広さには舌を巻く。常にストイックなアプローチをして、心身共に追い込んで役作りをしているように思えるが、実際のところはどうなのか。「そうだね。僕はスイッチを切り替えて役に入れるタイプだと思うよ。ただ、台本を何度も何度も読み込むタイプでもあるから、ある意味、撮影期間中は孤独になったりもするかな。でも、現場に行ったらなるべくパッと切り替えて役になりきり、それを家にまでは引きずらないようにしている。そしたら次の日は新鮮な気持ちで挑めるからね」。

伝説のアサシンにふさわしいダイナミックかつ華麗なアクションはもちろん、セクシーな肉体美をさらすサービスショットも満載な本作。男性ファンだけではなく、女性陣はそこもチェックしていただきたい。【取材・文/山崎伸子】