散々ニュースや情報番組で繰り返し監視カメラの映像が放送されているのに、何でまた特別番組なのかと期待しないで見たら、理由が分かった。「報道ステーション」と同じく富川悠太アナが中央に座り、その左は小川彩佳アナ、コメンテーターは辺真一と池上彰。辺氏は朝鮮読みで「ピョン」と呼ばれるが、このところあちこちのテレビ局のハシゴを「ピョンピョン」とやっている。冗談はさて置き。
クアラルンプール国際空港からの中継も度々出たが、目玉は九州朝日放送の持留英樹記者の話である。彼は暗殺された金正男とメールをやり取りする仲で、2006年には「金正恩は弟だから」と悪口は言わなかったのに、2010年に正男の方から持留記者に「インタビューを受けてもよい」と言ってきたのだそうだ。それで会ってみると、「3代続けての世襲に反対する」と彼がいい、それが瞬時に世界を駆け巡った。つまり、この発言は元々、持留記者が引き出したものだった。この自局のお宝を放送するのが目的だったと見える。
金正男は「気を使う人」で持留氏が金正男に手土産の羊羹を持って行ったところ、「お金を払う」と言ったという。普段は「キム・チョルより」のメールだったが、ある時の名前は「Masao」と日本語読みで書いてあった。これを見ると、持留記者は金正男と相当親しかったようである。流浪の民のような安住地のない長男・金正男の「気の使い方」がいっそ哀れに見えたのは筆者だけだろうか。(2017年2月25日21時〜)

(黄蘭)