「育てる人」が使ってはいけない5つの言葉 将来に悪影響も

写真拡大

自分に依存する相手を徐々に自立させていくという点で、子どものしつけはリーダーシップを取ることだともいえる。相手の成長と能力を常に評価しながら、自ら決断を下すことができるように導いていくことだ。

そこで、子どもをしつける親がよく口にする言葉のうち、将来に重大な悪影響を及ぼす可能性がある5つを紹介する。

1. 「本当に賢い子だね」

「賢い」の部分に、「能力がある、かわいい、創造力がある」などの言葉が入る場合も、同じ悪影響がある。一般的には、子どもの自信や自尊心を高める言葉だとされているが、実は逆の効果があるのだ。

複数の調査結果によって、子どもは「賢い」と言われることで自分は賢いと思い込み、その自分を守ろうとするようになることが確認されている。つまり、負けたり「賢くない」と言われたりする可能性がある難しいゲームや活動には、挑戦しなくなってしまうのだ。

「賢い」などその子自身についてではなく、「頑張ってパズルを完成させたんだね」など、行動を公平に評価する言葉をかけるようにすべきだろう。

2. 「喉は乾いていないよね、水を飲んだばかりでしょう」

「サリーが嫌いじゃないよね」「遊び場に行くのが大好きだよね」なども同様に良くない結果をもたらす。いずれも子どもの感情を否定する可能性があるからだ。

反対に、子どもの気持ちを認めてあげる言葉をかけてみるべきだ。水を飲んだばかりなのに喉が渇いたと言うなら、「もっと水が欲しいんだね。なくなってしまったから、もう少し待ってね」などと言うべきだろう。誰かを「嫌いだ」と言うなら、「何か腹が立つことがあったんだね。何があったか教えてくれる?」と聞いてみよう。

3. 「自分の部屋に戻る?」

「みんなと一緒にいるのをやめる?」といった言い方も、同様の影響を及ぼす。これらは、子どもに不安を抱かせる脅しの言葉だ。罰としては、これらは特にたちが悪い。気に入らないことをした相手を隔離することは、大人にとって正当な対応なのだと教えてしまうことになる。人間関係の構築において非常に有害な考え方だ。無視や黙殺、愛情があっても示すことできない大人に育ってしまうだろう。

例えば、弟や妹をいじめていたら、隔離する代わりに何が起きたのかを聞くなど、関心を示してあげよう。本当に引き離す必要があると思えば、「部屋に行っておもちゃを片付けてきて。できたら呼びにきて」と言うなど、何か別のすべきことを与えてみるといいだろう。

4. 「ありがとう、と言いなさい」

「ジミーにごめんね、と言いなさい」「お願いします、と言いなさい」なども同様だ。社会化を目的とするこうした言葉には、効果がない。他の人たちの前で行動を強制するものだからだ。操縦であり、パワープレーだ。

こうした言い方をするよりも社会規範などについて、人と会う前に子どもと話をしておく方がいいだろう。年齢に応じて、自宅に客を迎えるときには何と言うべきだと思うかなど、子どもに考えさせてみるのも一案だ。

5. 「よくできたね」

「とてもよくやっている」「ママはあなたが誇らしいわ」なども同様に良くない言葉だ。少し言う程度なら問題はないが、最近では使われ過ぎている。

このようなことを言われていると、子どもは常に批評されているように感じる。本来備わっている何かを達成しようという意欲が削がれ、行動がゆがめられてしまう。大人になっても常に親や上司、同僚の承認を求めるようになり、幸福は自分ではどうすることもできない外的な要因によって決まると考えるようになってしまう。