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日立製作所は3月2日、同社の超音波診断装置「ARIETTA(アリエッタ)シリーズ」の最上位機種として「ALOKA ARIETTA 850」を4月13日より販売すると発表した。

同装置には、2009年に同社が実用化した半導体探触子である乳腺用リニア「CMUT(Capacitive Micro-machined Ultrasound Transducer)」を進化させ、広帯域化、高感度化を図ったことで、乳腺以外の領域の診断や血流を描出するドプラ表示、カラードプラ表示などのさまざまな表示モードに対応したほか、独自の超音波送受信技術である「eFocusing」により、浅部から深部まで、鮮明な画像を描出することも可能としたとする。

また、画像表示モニタとして、22型ワイド有機ELモニタを採用。自発光の特徴である高コントラストにより、画面上の白い部分と黒い部分をはっきりとさせることが可能になるという。さらに、長時間の検査でも、検査者の負担を低減させることを目的に、人間工学に基づいたモニタアームや操作パネルを採用。検査の手順や設定などをあらかじめ登録できるProtocol Assistant機能も採用したことで、ワークフローに合わせた無駄の少ない操作を実現できるようになったとしている。

このほか、超音波画像とCT画像やMRI画像を同期して、超音波診断装置のモニタに表示することで、超音波ガイド下の治療支援などを行うRVS機能にも対応しており、RVS機能を応用して、肝がんの治療法の1つである経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA時に、複数電極(針)とがんの位置関係を3次元で把握できる3D Sim-Navigatorも利用可能なほか、新開発の「E-field Simulator」により、複数電極の配置から決定されるラジオ波による電気的物理量(電場)をCT画像やMRI画像上に重畳表示することもできるため、がんの形状に合わせた最適な穿刺ルートの推測も可能になったという。

(小林行雄)