詫び石をくれるなら例の問題は完全に許そう!DAZNと歩む10年を前向きに検討し、基本視聴無料制度を提案するの巻。
詫び石システム以外もスマホゲーに学ぼう!

みなさんは「詫び石」という言葉をご存じでしょうか。スマホゲーの文脈においてしばしば語られる言葉なのですが、ざっくり言えば謝罪返金に相当する行為です。厳密には全然違うのですが、スマホゲーに酔った頭には「やったー!お金が返ってきたー!」という認識になるから不思議です。

多くのスマホゲーにおいて「基本プレイ無料、一部有料アイテムあり」という形での商売が展開されているのはご存じでしょう。タダで始められる敷居の低さが、とりあえずやってみようという気にさせる。そして、すぐ止める。また別のやつをやってみる。その繰り返しが、日々スマホゲー界隈では活発に起きています。

そんななか、ある境を越えてひとつのゲームにのめりこむユーザーが生まれます。もっとアイテムが欲しい、もっとカードが欲しい、そういう欲求に応えるのが「課金」です。お金を払って願いを叶える。お金を払ったぶん願いが叶うフェアな仕組みです。その際、ユーザーはダイレクトにアイテムやカードを買うわけではありません。一回、ゲーム内で通用する仮想通貨に変換します。「ゼニー」とか「マニー」とか「オーブ」とか、まぁそんな感じの何かです。

人気タイトルにおいて、その仮想通貨が何となく宝石の形をしていることが多かったのです。で、その宝石が1個あったらガチャが1回できるとか、宝石が1個あったらプレイ時間を延長できるとか、そういう形でとても役立つので「石」は珍重されたのです。そしていつしか「お金である円」と「石」が同じものに見えてきたのです。300円=石1個というレートであれば、石10個もらったら3000円もらった気分になる。それを利用して、「さーせん。てへぺろ」のタイミングで円ではなく石をくれる行為、これが「詫び石」と呼ばれるものです。

これは非常に優れたシステムです。円を返せば処理も面倒ですし、何より懐が痛い。しかし、「石」を返すぶんには自分たちで発行しているものなのですから、ナンボでも出せばいいだけのこと。発行しすぎるとそれはそれで問題もあるのですが、回収する仕組みを同時に実装すれば解決できます。たくさんお詫びをして、たくさん使ってもらえば手元の「円」は減らないのです。

2日、スポーツ動画配信サービスDAZNは謝罪会見を行ないました。内容は2月25日・26日に起きた、Jリーグの試合映像を配信できなかったことに対するお詫びです。その際に繰り出されたお詫びが、いわゆる「詫び石」でした。中継映像を見られなかったユーザーに対して2週間の無料視聴期間を提供するという形のみならず、当該期間内にDAZNを見ようとしたDAZNforドコモの契約者に対しては「dポイントを500ポイント」くれるというのです。

↓え、え、えぇぇぇぇぇ!ポイントくれるんなら先に言ってよ!

ポーイント!ポーイント!

その詫び石、くれ!

>よい謝罪 [ 竹中 功 ]

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詫び石システムの素晴らしいところは、自分で発行する仮想通貨なので懐が痛まないこと。そりゃまぁ、dポイントで何かを買ったりすれば最終的にドコモの財布には影響を与えるわけですが、円で抜かれるわけではありません。dポイント界隈の活性化につながるという意味では販促的な効果もありますし、「パケット」などの値段があってないようなものに換えてくれるかもしれません。500円を返すより、500ポイントを返すほうが絶対有利。なのに、500円相当のお詫び効果が得られる。

しかも、見逃せないのが「迷惑をこうむっていなくても詫び石をもらえる」ことでのポジティブな反応。Jリーグについてだけお詫びするのかゴラァと思っていた他競技のファンも、何となく詫び石がもらえたらうれしい。「お、おぅ」と詫びを受け取り、自転車の放送予定変更されたことも忘れてくれるかもしれない。そして、まったく迷惑をこうむっていない馬車競技ファンとかは「やったー!」と思うと同時に、「またこんなトラブル起きないかな」と考え始める。

そう、詫び石の導入によって、トラブルはラッキーイベントに変わるのです。

僕なども自分がやっているスマホゲーでトラブルが発生すると、「よし、詫び石をよこせ(嬉)!」とワクワクしてくるぐらい頭が酔っています。だんだん慣れてくると「このぐらいのやらかしだと石は1個だな」とか「すごいやらかし!これは石10個はくるな!楽しみ!」とか相場が見えてくるようになり、トラブルが大きくなるほど嬉しくなってくるのです。その喜びが迷惑をこうむった人の悲しみを越え、トラブルに拍手を贈るようになる。素晴らしく平和な世界です。

僕は何もDAZN憎しというわけではありません。「今までどおりテレビで見たい」という気持ちは強く持っていますが、スマホで見られる利点も大いにある。本当に2100億円も払うのかどうかは注意深く見守ろうと思いますが、便利になること自体は歓迎です。スポナビライブとかも含めて、できるならドーンと流行ってもらいたい。

どうでしょう、もっとスマホゲーっぽく盛り上げていきませんか。詫び石をきっかけに、スマホゲーだと思ってDAZNを見てみたら、何だか素晴らしいアプリに見えてきました。だって、初回は1ヶ月タダで全部のサービスを使わせてくれますし、見たい番組を(トラブルと予定変更がなければ)見られるじゃないですか。スマホゲーなんて最高ランクのモンスターとか武器とかは、ちょっとやそっとじゃ出ないですからね!2000円弱で全部出るDAZNは良心的!

それに、スマホゲーっぽくすることは最終的に日本で成功するためのカギにもなるはずです。ぶっちゃけ我々は自由を与えられると何もしません。「いつでも見られる」などと言われると、「いつでもいいや、寝よう」となる。逆に、締め切りや強迫観念・プレッシャーを与えられるとハムスターのようにこまごまと働きます。日本人の気質を利用しない手はない!

↓ということで、大胆にDAZNの仕組みを変えていきます!
【大方針】基本視聴無料、一部有料番組アリ
クレカの登録とかを最初にやらせる仕組み、日本ではやめましょう。そこで一回気持ちが引いてしまいます。入口は可能な限り緩いほうがいい。そこで「基本視聴無料」とします。ずーーーっと無料です。お金がない方もカード決済できない方も、ずーーーーっと無料で見られるようにします。

ただし、本当に無料ではいつまでたっても儲けが生まれません。そこで「課金」の登場です。さまざまなタイミングで課金を仕掛け、お金を落としていただくような仕組みを構築していくのです。もちろん課金しない自由もありますし、課金しなくてもギリ不自由はしない程度のバランスにしますのでご安心ください。

●ログインボーナス・スタミナ課金の導入
一日の無料視聴時間は2時間とします。これだけあればお目当てのサッカーの試合は見られるでしょう。ただし、無料視聴時間が獲得できるのは「朝7時と夜7時の2回にわけて1時間ずつ/2時間で満タン」とします。これで無課金勢は律儀に毎日2回アクセスしてくるようになります。対価として、貼り付けた広告を見てもらいましょう。

これだけでも頑張ればDAZNを楽しむことはできます。しかし、一日2時間じゃやっぱり足りないですよね。野球とかじゃ試合が終わらないですし、サッカーだって2試合見たい日はある。そこに課金チャンスがあります。「無料時間の満タン量を永続的に10分増やす課金」「無料時間の回復量を1回あたり90分に増やす課金」「有料時間を買う課金」など、さまざまなニーズに応える課金を用意します。

これによって「くそーーー、この9回裏まで見たい!」「アディショナルタイムが長くて無料時間が尽きた!」といったユーザーが課金をしてくれる。もちろん決済は可能なかぎりドコモ支払とまとめますので、クレカ番号とか打ち込ませる手間はなるべくかけさせません。気軽に課金することができる「やさしい課金」を目指します。


●クエスト制の導入

無料時間をもらうとどういう心理状態になるか。不思議なことですが「無料時間が満タンになったら、次の回復のときに無駄にあふれてしまう。消化しなくちゃ」という気持ちになるのです。タダなんでダダ漏れにすればいいのですが、一回もらってしまうと何となくもったいなくて使い切りたくなるのです。

そこで大切なのがクエストです。何らかの軽作業を与え、そこにちょっとしたご褒美をつけることで、人間のやる気はグンと刺激されます。たとえば「このテニスの試合を最後まで見たら、DAZNふくびきチケットを1枚あげる」「このラグビーの試合を最後まで見たら、DAZN投票券を1枚あげる」「このレビュー番組を最後まで見たら、DAZNパスを1枚あげる」みたいなことです。

「時間を使い切らないともったいない」
「ご褒美を取り損ねたらもったいない」

ダブルのもったいないによってユーザーをDAZNに惹きつけ、ほかのアプリへの流出を防ぎ、広告を表示し、自分たちの施策への誘導をしやすくするわけです。別のアプリに行く時間を埋めてしまえば、それだけ自分たちのサービスが有利になるのです。

これはコンテンツ側にもメリットがある仕組みです。どのコンテンツにどんなご褒美をつけるかで、ユーザーを誘導できるのです。「プロ野球開幕記念!今なら広島カープの試合はDAZNスター10倍獲得!」などとやられると、「うわ見なきゃ」となります。この仕組みを利用すれば、コンテンツ側が盛り上げを図りたい時期に、盛り上げ用クエストを実装するという「新しい営業」が可能となります。

「サッカーを推してる時期なんで、野球推しのクエストをやるなら別料金」とか。「トップバナーに野球を入れるなら別料金」とか。コンテンツ側も視聴実績によってDAZNからの支払いが変わってきますので、知恵を絞るようになります。これにより、どんどんアプリ内が活性化していくわけです。

●DAZNアワードの実施
一種のレイドコンテンツ(集団戦)と言うか、AKBの総選挙というか、ユーザーのアクションによって結果が変わるイベントを導入します。たとえば、Jリーグベストゴールの投票とか、年間最優秀選手の投票とかです。全ユーザーがもちろん投票することができますが、クエストでためたDAZN投票券があれば、そのぶんたくさん投票できます。

「たくさんの試合を見た人が、たくさん投票できる」はフェアでもっともらしい仕組みです。よく見ている人のほうが、よく知っているでしょうから。こうしたイベントによってユーザーの興味を惹きつけ、日常のクエスト周回のモチベーションを保つわけです。

番組編成に関するアクションなどもいいでしょう。「決勝戦の実況と解説を誰にするか」など「理想のコンテンツを作るための行為にユーザーも加担する」というのは新鮮なはずです。「解説者を秋田豊さんにするか、戸田和幸さんにするか、好きなほうにDAZN投票券を入れてね!」などとやれば、理想の試合が見られそうじゃないですか。不人気解説者のギャラ減額交渉にも使えそうですね。

●フレンド機能、メッセンジャー機能の導入
スポーツという同じ趣味をもった仲間がいたら、楽しいですよね。趣向があう人を見つけたらフレンドになれるようにします。もちろんフレンドがいることにメリットがあるようにします。たとえば、フレンドと一緒に何かの試合を見たら「ご褒美がいつもより多くもらえる」とかです。

そして、せっかくなのでメッセンジャー機能もつけます。SNSだとどうしても通信速度の関係でスタジアム観戦組からのネタバレが避けられませんが、DAZN組同士なら早いも遅いもそんなにないでしょう。会話しながら試合を楽しんだら盛り上がるはずです。メッセンジャー機能があればスタンプ商売も可能になります。「客が買いそうなものは売れるようにする」ことが大事です。スタンプを買う人は結構いるのですから、何とか理由をつけて売るべきなのです。

で、大事なのは「絆」です。「もうDAZN飽きたな…」と思ったとき、フレンドの熱量が高ければ退会を防ぐことができます。「今日も19時から一緒にDAZN見ようね!」などと誘われたら、退会を止めるかもしれないでしょう。絆が人をアプリの世界に滞留させるのです。

●リアルイベントの実施
「スタジアムで見ない人のためのアプリがリアルイベントやるって本末転倒」という声もあるでしょうが、リアルイベントをやります。これはJリーグなどと組んで、どこかの試合をDAZNマッチなどとするといいでしょう。何とこの試合、DAZNパスが一定枚数あれば入場券と交換できます。会場では「石」も配りましょう。ここにくるために必死にクエストをこなしてくれるだけの価値をつけます。

リアルイベントを開く目的は物販です。物販こそが課金の王道。リアルイベントで熱量を高め、物販で円を回収する。人がたくさんくればスタジアムも潤いますし、リピーターに変えていけるかもしれません。DAZNにとっても、コンテンツにとっても、ユーザーにとってもメリットがある話です。

まぁ、結局はタダ券を配っているってだけの話ですが、関係ない場所でもらうタダ券よりも見栄えはいいでしょう。アプリで頑張った人がもらえるタダ券ですから、タダで配った感じもしませんし、何よりその試合にまったく興味がなければ「DAZNパス」の形で貯めておけばいいのです。有効活用されるなら、タダ券大いに結構です。

【その他の施策】
●ランキング制の導入
たくさんコンテンツがあって何を見たらいいかわからないときはランキングが便利。見逃し配信のランキングで急に1位になるコンテンツは、きっと何かが起きているはずですから、ついつい見たくなる。自分たちのアプリに長くとどまってくれたら、それだけサービス展開が有利になります。

●アーカイブ投下イベントの実施
「ナントカ選手引退記念、ベストマッチ特集」などのイベントを開催します。これはもちろん無料時間だけでは消化しきれないような設定です。「サッカーのベストマッチを10試合、3日間のイベント期間のみ視聴可能」とかであれば、全部見るにはどうしたって課金が必要になってくる。課金チャンスです。

●完全有料試合の実施
「回線の混雑を避けるため」でも「サーバ代」でも何でもいいのですが、もっともな理由でもって「コレは課金した人だけね」というコンテンツを作ります。みんなが見たい注目の試合がチャンスです。とにかく課金を1回でもしてもらうことが重要です。1回すれば、心の障壁が低くなるので、その後の課金も促すことができます。

●有料お気に入り枠の導入
「録画したい」という希望を叶えるのがアーカイブ枠です。通常なら1ヶ月程度で見られなくなる見逃し配信を、ずっと見られるようにキープしておける「お気に入り」枠を用意します。無課金のユーザーなら1枠ですが、課金をすることで増やすことができます。思い出の名勝負を保存するため、追加枠を買ってもらうのです。日本シリーズ7戦全部残しておきたい、となったら無料枠1+追加枠6が必要です。1枠500円で売りますので、枠が足りなくなったらお気に入りを解除するか、追加購入してください。

スポーツを見るアプリっていうか、スポーツを見ることで成長するRPGというイメージ!

試合結果予想のコーナーを設け、当てたらご褒美たくさんとかのイベントもいけると思います!

>課金ポイントを変える利益モデルの方程式 [ 川上昌直 ]

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感想(1件)



聞けばこうしたスポーツ動画配信業者には、スポーツを対象としたオンラインカジノで稼ぐビジネスモデルがあるのだとか。日本でもカジノ法が成立しましたし、ブックメーカーなども出てくるかもしれません。もしDAZNがそうしたビジネスモデルを模索するなら、今から下地を作っておいてもいいはず。

ただ見るだけでなく、参加したり、予想したり、「見る+遊ぶ」をセットにした楽しみというものがあれば、テレビではなくアプリである意味もあるだろうと。「できないこと」が増えたぶん、別の「できること」が増えていってこそ、大きな転換を図った甲斐もあります。テレビの劣化で終わってもらってはこの先の10年がつまらない。

どうせ10年つきあうなら、少しでもDAZNが楽しいものになるよう、前向きに頑張ろうじゃないですか。失った「機会」を取り戻すため、基本視聴無料制度で新たな層を掘り起こしていきましょう。テレビも見ない、スポーツも見ない、しかしヒマはある、という豊かな土壌を。

頑張れDAZN!トライ&エラーでいいんだぞ!

失敗してもいいんだ、時間は10年もある!

むしろどんどん失敗しろ!そのほうが情もわく!

僕は詫び石をくれる運営には比較的寛容なユーザーなのであります。

↓ところで質問なのですが、「2月25日・26日に視聴をしたけれど、サービスがひどかったので直後に退会した人」も詫び石はもらえるんでしょうか?


(1)そのアカウントを再開すればもらえる
(2)どこかに問い合わせ先があって、言えばもらえる
(3)もらえない

詫び石のもらいかたを知りたいです!

500dポイントを使いたい気持ちの高まり!

次は2000ポイントくらいくれそうだという熱い期待感!

退会した人でも詫び石をもらえるあったかい世界に期待!

極端な話、2100億ポイントくれるなら何でも許します!

>口封じ [ 喜安幸夫 ]

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今のところお詫びメールがきただけで、何ももらえていません!