(写真提供=SPORTS KOREA)韓国で注目を集めるキム・ハヌル

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3月1日の「ダイキン・オーキッドレディス」で幕を開けた日本女子プロゴルフツアー。新シーズンの開幕はお隣・韓国でも注目されており、ゴルフメディア『マニアリポート』も、「歴代最大規模の2017 JLPGAツアーが開幕」と報じた。

今季の女子ツアーは計38大会・賞金総額37億1500万円と、5年連続で史上最高額を更新したことにスポットライトを当てているが、驚きなのは開幕戦となる「ダイキン・オーキッドレディス」にエントリーされている韓国人選手の数だ。

今季から“奇跡の八頭身美女ゴルファー”ユン・チェヨンや、彼女と同じく“ハンファ・ゴルフ団”に所属するイ・ミンヨンなど、新たに日本参戦する選手が増えたこともあるが、前出の『マニアリポート』によると、108人の出場選手中、韓国人選手の数は13人にもなるというのだ。

(参考記事:韓国人カメラマンが追い続けた“奇跡の八頭身美女ゴルファー”ユン・チェヨン成長の記録21連発!!

まさに韓国女子ゴルファーたちは日本でひとつの勢力になると言っても過言ではないだろう。

韓国メディアも大注目のイ・ボミ

そんな韓国勢のなかで注目されているのは、やはりイ・ボミだ。

「賞金女王3連覇に挑戦するイ・ボミがJLPGA開幕戦に出戦」(『JTBC GOLF』)など、韓国メディアも日本メディア同様に彼女の3年連続賞金女王の可能性に注目している。

ただ、韓国ではイ・ボミもさることながら、申ジエやキム・ハヌルの知名度も高い。

言うまでもなく申ジエは韓国とアメリカで賞金女王に輝き、その強さから“至尊”とまで言われた選手。イ・ボミも日本でさまざまなチャリティー活動を展開しているが、日本と韓国の両方で慈善活動を展開する申ジエは、“寄付天使”という別名もあるほど韓国女子ゴルフ界のロールモデルとして人気を博している。

人気の面では、キム・ハヌルも負けてはいない。

韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)広報大使には5回も選ばれているし、2011〜2012年には2年連続でKLPGA賞金女王にも輝いている。日本ではよくイ・ボミとキム・ハヌルが比較されるが、韓国の月刊ゴルフダイジェスト元編集長で、現在は『ヘラルド・スポーツ』編集長のナム・ファヨン氏は言っていた。

「キム・ハヌルはおそらく韓国で初めて私設ファンクラブができたほどの人気者でした」

なんでも”ハヌル・サラン”と呼ばれる彼女の私設応援団は熱狂的で、ラウンド中も「ナイスショット!」「入れ!」などの声援を連発。ほかの選手たちが委縮してしまい、KLPGAが応援を自粛するようアナウンスしたほどだったという。

まさに日本のイ・ボミ人気に負けない熱狂と話題を提供してきた人気者というわけだ。

“88年トリオ”がやはり主役か

特筆すべきは、そんな3人が同じ1988年生まれであるということ。

拙著『イ・ボミはなぜ強い? 女王たちの素顔』でも3人の成長過程や、対照的とも言える日本進出の背景などを取材して記したが、韓国では“88年トリオ”として3人を同列に並べてて報じるメディアが多い。

『イーデイリー』なども「“同級生”イ・ボミ、申ジエ、キム・ハヌル、日本開幕戦で善意の優勝競争へ」と、3人の競争に期待と注目を寄せている。

そうした期待に応え、韓国の“88年生まれトリオ”はシーズン最初の祝杯を上げることはできるだろうか。はたまた、日本の“88年生まれ”の代表格・菊地絵理香など、日本人選手たちが韓国勢を抑えて好スタートを切るだろうか。

昨年は、韓国勢の躍進が目立ち、韓国メディアも「日本女子ゴルフ、今年も韓国選手たちのお祭りに」(『スポーツ朝鮮』)、「日本の舞台を制圧した韓国女子ゴルフ、17勝+各種タイトル席巻」(『newsis』)と報じていた。

今季は日本勢の巻き返しも期待したい。

「ボールの飛距離やパワーで勝負するよりも、正確な技術と多彩な技があるからこそ韓国人選手は日本でも強い」というのが韓国メディアの分析だが、技術と技の多彩さでは日本の選手たちも負けてはいないはずなのだ。

いずれにしても、開幕戦が行われている日本女子ツアー。今年も“ゴルフ女神”たちの熱のこもった戦いに注目していきたい。

(文=慎 武宏)