スペインの首都マドリード郊外の駐車場で、トランスジェンダー(性別越境者)に対し敵対的なメッセージが書かれた保守系団体のバス(2017年3月1日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】スペインの保守系団体が、トランスジェンダー(性別越境者)に対し敵対的なメッセージを大書したバスをチャーターし、国内各地で走らせようとしたことについて、首都マドリード(Madrid)の検察当局は1日、「緊急の」調査に乗り出した。このバスをめぐっては、同国で大きな非難が巻き起こっている。

 問題となったバスをチャーターしたのは保守系団体「HazteOir」で、先月27日にマドリードで巡回を開始した。バスの側面には「男の子にはペニスがあり、女の子にはヴァギナ(膣)がある」「もし男性として生まれたのなら、それがあなた。女性として生まれたのなら、いつまでもそうであり続ける」とのメッセージが大きく書かれていた。

 また同団体は、生物学上の性別によらず、自らが認識する性別で生きる権利の拡大に反対する活動を行っており、今回もその一環とされている。バスはマドリード以外の各地も回る予定だったが、マドリード当局が「LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)嫌悪」に当たる可能性があると正式に申し立て、バスを押収した。

 マドリードの検察当局は同団体の今回の行動が「憎悪犯罪」の罪に当たるかどうか判断するために調査を開始し、裁判所にバスを移動させないよう申し立てを行った。
【翻訳編集】AFPBB News