DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」15回目のボヤきは「私に呪いをかけないで」です。

【今週のボヤき】

30代です。やっと仕事が一人前にこなせるようになってきて時には恋愛も後回しにするくらい仕事に打ち込んでいます。仕事中は楽しいのですが、飲み会などで年上の人と話すと「楽しいのは今のうちだよ。段々体力がなくなってくる」「結婚すれば家庭が大事になるよ」と言われます。なんだかこれから下り坂のような気がして不安になります。

確かに20代の頃に比べれば徹夜もできなくなったし、若者の感覚やセンスがわからないなと思うこともあります。これから体力もなくなって、仕事のセンスも鈍ってくるのかと思うと不安になります。あおいさん、楽しいのは「今だけ」ですか?

過去と未来、どちらを向いている?

30代で20代の仕事や遊びをしようと思うと老いしか感じませんね。
でも30代で40代の仕事や遊びをしようと思うと若さを感じますね。

過去を求めれば今の自分は今まで生きてきた人生の中で最も年寄りな自分であり、未来を求めれば今の自分はこれから生きていく人生の中で最も若い自分であり、どちらを向いているのかによって今の自分は老人にも若者にもなるということです。

実際過去の若さに執着する人は年を重ねる度にくたびれていく印象、逆に未来を目指している人はいくつになってもいつまでも若い印象です。

30代はもう20代にはなれませんが、これから時間を掛けて40代になることはできるんですよ。なれもしない20代に羨望している暇があったら素敵な40代を目指して自分を磨いていけばいいということです。

特に女性は若さに固執しがちなのですが、30代で20代に見られるって嬉しいんですかね? 少し恥ずかしくないんですかね?

30代には30代の美しさがある

30代には30代の美しさというものがあって、それは20代には出せない美しさなんです。それは若さと等価交換で得た経験が原材料になっている美しさで、年相応にキレイになっていくのが女性の理想だと思うんですよ。

30代で20代に見られるのは今まで生きてきた年数を安く見積もられているような気がして目指すものではないと思うんですけどね。

大人が若者に羨望するなってことです、若者が羨望するような大人にならなきゃダメってことです。

「ああいうふうになりたい」と思わせるのが大人の使命

大人の女の魅力を身につけて若者に「ああいう大人になりたいなぁ」と思わせてやらなきゃ若者が指針を失ってしまうでしょ。

指針を失った若者は今がピークだと思い込み30代になったときにまた若者を妬むような醜い大人になってしまうでしょ。

指針となるべき大人像を体現して見せてやるのが大人の使命よ。

子供の若さに固執している暇があったら大人の若さを追い求めるべきです。人生に下り坂なんてないですよ。うんざりするくらいずっとずっと上り坂ですよ。

それはエスカレーターではないので、自分の足で登っていかなければならない上り坂ですけどね。