黄色いハンカチでおかえり! 市民の歓迎を受ける斎藤工

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 北海道夕張市で行われる「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」が2日に開幕を迎え、長編初監督作を出品した斎藤工、映画祭インターナショナル・ショートフィルムコンペティション部門の審査員を務める武田梨奈、「京楽ピクチャーズ.PRESENTSニューウェーブアワード」女優部門を獲得した足立梨花、男優部門を獲得した駿河太郎らが、夕張市民から熱烈な歓迎を受けた。

 夕張といえば映画『幸福の黄色いハンカチ』のロケ地。それを踏まえ、バスから会場入りしたゲスト陣を「おかえり!」と歓迎する夕張市民の手には黄色いハンカチが。メロン熊、鈴木直道夕張市長もそろってゲストを出迎え、映画祭は華々しく幕を開けた。

 その後、会場を移してオープニングセレモニーを実施。足立は「ニューウェーブアワード」のトロフィーを受け取ると、「映画祭で賞をいただくのが初めてで緊張していましたけど、夕張に着いて、たくさんの方に『おかえり』と言っていただいた。うれしくて緊張が解けました。今年の仕事始めも映画でしたが、また皆さんに『おかえり』と言っていただけるように、たくさん観ていただける機会を作れるように頑張りたいと思います」と決意のコメント。

 また、今年で39歳となる駿河も「僕は俳優を始めたのが遅かったのですが、映画が大好きで、今はお芝居が楽しい。ただ、賞とは無縁だと思っていたのでうれしいです。次は僕の作品の上映で、また夕張に帰ってきて、ただいまと言えるように精進します」と続けた。

 27回目の開催となる同映画祭にとって、今年は市の財政破綻を経て市民主導の映画祭に変わってから10年の節目。映画祭の名誉大会長となる鈴木市長は「今年のスケジュールは例年より後ろにずれて、3月6日まで行われますが、3月6日はわれわれにとって忘れることができない日となります。2007年3月6日に夕張市は再建団体に移行し、財政破綻したのがこの日になります」と切り出すと、「最終日が3月6日になったことで、破綻からまる10年を映画祭期間中に迎えることになります。これも何かの縁かなと思います」としみじみ。

 さらに夕張市が「RE START! More Challenge!」という合言葉を掲げていることを踏まえ、「長い10年でした」と語った鈴木市長は、「10年の間につらいことがたくさんありましたが、どれだけ映画祭に救われたか、わかりません。1年間どんなことがあっても市民は楽しみに待っていました。映画祭の最終日にリスタートの一歩を踏み出せるのは、こんなにうれしいことはありません」と喜びのコメントを寄せた。(取材・文:壬生智裕)

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」は3月6日まで合宿の宿ひまわりをメイン会場に、夕張市内の各会場で開催中